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シンガポールの格安航空スクート(Scoot)は2021年6月28日、エアバスA321neoの初号機をシンガポール発バンコク行き(TR610)にて運航を開始しました。
初号機となるTR610便は、2021年6月28日15時24分(現地時刻)にシンガポールを出発しました。
スクートのA321neoは、エコノミークラスのみで、236席(座席配置3-3席)となります。今後スクートのA321neoは、8月にシンガポール=セブ間とシンガポール=ホーチミンシティ間で運航を予定しています。
スクートのA321neoの航続距離は、最大4,852 km(2,620nm)で、A320neoよりも約270nm延びています。 これによりスクートは、A320による最大4〜5時間の短距離路線に対し、A321neoでは、最大6時間の短中距離のルートにも運用できるようになり、より多くの目的地への運航が可能となります。
A321neoの座席数は236席で、A320neoより50席多く、燃費の良いエンジンを使用することで費用効率が向上します。例えば、需要の高い時期や曜日にはA320の代わりにA321neoを、逆に需要の少ない時には大型のボーイング787機材の代用としてなど、効率化を図ります。
スクートのA321neoはプレミアムブラックレザーシートを使用しており、十分なサイズのオーバーヘッドコンパートメントビン、照明技術や騒音軽減などの機能により、さらに快適な機内をご提供いたします。
A321neoの導入により、新型シャークレットや燃料効率の高いPratt & Whitney PW1100G-JMエンジンを用いることで、スクートは長期的に、二酸化炭素排出量を削減するなど、持続可能な運用の実現を可能にします。新型コロナウイルス感染症の流行以前の運用レベルに基づくと、騒音と二酸化炭素の排出量は推定50%[1] 削減され、1機あたり年間5,000[2]トンの二酸化炭素が削減されます。
スクートのCEOであるキャンベル・ウィルソンは、次のように述べています。「スクートは、A321neoの導入により、新しい路線計画の可能性を広げ、お客様の機内体験を向上できることを嬉しく思います。 新世代の航空機に投資し、燃費効率の高い機材を運用することは、2050年までにカーボンニュートラルを達成するというスクートの戦略の基礎となります。APEXの監査「Health Safety Powered by SimpliFlying Audit」にて最高のダイヤモンド評価を受けた世界初、そして唯一のLCCとして、スクートは、パンデミック後の旅行需要に応えるのに相応しいLCCとしての地位を再確立するための確固たる基盤を築いています。」
エアバス アジアパシフィックのプレジデント、アナンド・スタンレー氏は次のように述べています。「スクートにA321neoが導入されたことは、シンガポール航空グループとの緊密な関係における新たなマイルストーンとなりました。 A321neoにより、スクートは供給量を増やし、アジア地域全体に新たな路線開設も可能になるでしょう。 この航空機は、燃料消費量を大幅に削減し、排出ガスの低減により、新たなレベルの効率性をもたらします。A321neoは、スクートがパンデミック後の航空需要に応えるものなると確信しています。 」
スクートは現在A321neoを16機の発注しており、3機(BOCアビエーションからのリース)受領しております。16機のうち6機はA320neo発注分からのアップグレードで、10機がリースとなります。前会計年度(2020/2021)では、新機材の発注計画のためA320ceoの5機が退役しております。
スクートは現在、エアバスのナローボディA320ceoを21機、320neoを5機、A321neoを3機保有しており、A320neoを28機、A321neoを13機発注しております。 また、20機のワイドボディのボーイング787を保有しており、さらに7機を発注しております。 スクートの機材の平均使用年数は現在5年10ヵ月です。
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