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フランスと中国は、在タイ大使館がタイに在住する自国民のために、新型コロナウイルスのワクチン接種を無料で行なっています。
一方アメリカは2021年6月23日、在タイ大使館の公式ウェブサイトとFacebookページに、「タイに住むアメリカ人の皆さんへ(To My Fellow Americans in Thailand)」というタイトルのメッセージを公開しました。
公開されたメッセージは、タイに住むアメリカ人からの、大使館主導でワクチンを接種して欲しいとの要望に回答したもの。回答は「アメリカ国務省は、アメリカ外に居住する何百万人ものアメリカ人にワクチンを提供することはできません。」と、要望を拒否したものでしたが、一方で「6月末までに8,000万人分のワクチンを世界中に提供し、今後1年間でさらに5億人分のワクチンを提供する」と、公平にワクチンが接種できるようにグローバルな取り組みを行なっていると述べています。
※現在タイでは、外国人も無料でワクチン接種が可能。無料のワクチンはシノバックかアストラゼネカです。
ここ数週間、多くの方から、タイでのワクチンの入手方法についてご質問をいただきました。私は皆さんの声を聞き、皆さんの懸念を理解していることをお伝えしたいと思います。私は、皆様がワクチンを確実に入手できるようにするために政府がとっている行動について、最新情報をお伝えします。
バイデン・ハリス政権は、このパンデミックに対処するため、6月末までに8,000万人分のワクチンを世界中に提供し、今後1年間でさらに5億人分のワクチンを提供するというグローバルな取り組みを開始しました。6月末までに8,000万人分、1年後には5億人分のワクチンを提供することになっており、そのうち700万人分がタイを含むアジアの国々に提供されます。私たちは、タイ国民がワクチンを公平に入手できるよう、タイ王国政府に働きかけを続けています。タイ人やその他の外国人が米国で容易にワクチン接種を受けているように、タイ政府が米国人やその他の外国人の居住者にワクチンを接種することを約束してくれたことに心を動かされています。
米国の外交団もCOVID-19の影響を受けており、この恐ろしいパンデミックの影響で何人もの家族が悲劇に見舞われています。世界中の多くの国では、ワクチンを接種していない人々の間でCOVID-19の症例が急増したり、新たな亜種が出現したりしており、この危機を世界規模で解決することが求められています。そのため、米国政府は、最も深刻な被害を受けている国にワクチンを供給するために、科学的根拠に基づいた公平なアプローチを取っています。
米国国務省は、米国外に居住する何百万人もの米国人にワクチンを提供することはできません。米国に戻ってワクチンを接種したい方のために、州レベルでのワクチンの入手状況に関する情報を www.vaccines.gov で入手できます。一方、タイが予防接種プログラムを進めている間、私は、多くのタイ国民が自分のワクチンを待っていることを念頭に置きながら、皆さんの公平なアクセスを訴え続けていきます。皆さんの地域の予防接種事情についての個人的な体験談を歓迎します。皆さんからの投稿を受け付けるために、新しいメールアカウント(covidbkk @state.gov)を設定しました。私たちは、COVID-19に関する最新情報を大使館のウェブページ(https://th.usembassy.gov/u-s-citizen-services/covid-19information)で提供し続けています。国籍に関係なくすべての住民にワクチンを接種するというタイ政府の目標に沿って、皆様にサービスを提供できるよう、タイ政府と協力していきます。
米国はこのパンデミックとの戦いで大きな進歩を遂げましたが、まだ終わったわけではないという点では、あなたと同じ意見です。私は、アメリカの技術がタイでも利用できるようになれば、タイでもワクチンの入手が可能になると考えています。
アメリカの技術が世界に普及すれば、タイでもワクチンが入手できるようになると思います。タイの保健機関は、このパンデミックを長期的に克服するために、タイの同僚と協力してワクチンや治療法の開発に取り組んでいます。
今後も状況の進展に応じて、皆様にご連絡させていただきます。
With best regards,
Mfeath
Michael G. Heath Chargé d’Affaires
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