犬が臭いで新型コロナの無症状陽性者を判別、チュラ大の研究で

チュラロンコーン大学獣医学部は2021年3月16日、タイで初めて、新型コロナウイルスを匂いで感知する6匹の犬たちを公開しました。無症状の陽性者を、94.8％の精度で発見することが可能と伝えられています。

獣医科学部の主任研究員であるケーワリ―・チャトタロン（เกวลี ฉัตรดรงค์ ）博士によると、犬の臭覚は人間より何倍も優れているので、鼻が長く、嗅覚に優れ、賢く、人懐っこいラブラドール・レトリバー6匹を実験の一環として訓練を開始。この実験では、フィンランドやドイツ、フランス、オーストラリアなど、犬が陽性者を嗅ぎ分ける実験を行っている国々と同様に、無症状陽性者を94.8％の精度で検出することができました。

次の段階では、犬をタイの空港や海港、人気のある観光地などで実際に配備し、人間の足から新型コロナ感染の可能性を嗅ぎ分けさる訓練を行うとのこと。

更に博士は、これはタイで初めて成功した犬を使った医療訓練モデルで、将来的には、糖尿病、うつ病、マラリア、アルツハイマー病など、他の病気の患者を発見できるように犬を訓練したいと考えていると語って締めくくりました。