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AKB48やタイのBNK48といった48グループや、乃木坂46といった坂道シリーズの総合プロデューサーを務める秋元康氏が手掛けた「ラストアイドル」が、タイでも誕生することが明らかになりました。
「ラストアイドル」とは、既に用意されているデビュー曲と衣装でのデビューを目指すアイドルオーディション。バトルと称されるオーディションシステムで勝ち上がったメンバーのみが、アイドルグループ「ラストアイドル」としてデビューできるというものです。タイの「ラストアイドル」も、日本「ラストアイドル」と同じ衣装と同じ曲『バンドワゴン』でデビューすることが、2020年10月2日にバンコクで開催された記者会見にて発表されました。
オーディションの参加者の募集は10月15日から11月15日まで。参加資格は14歳から26歳までの女子で、プロ・アマを問いません。日本と同様、別のアイドルグループに所属していても、兼任で「ラストアイドル」に参加することが可能です。
LAST IDOL Thailand
http://www.lastidol.co.th/
https://www.facebook.com/LastIdolThailand
https://twitter.com/efuefuefuefu11/status/1312278691758579714
なおこの日の記者会見には、総合プロデューサーを務める秋元康氏がVTRで登場。「ラストアイドル」をタイでスタートさせるに至った経緯や、日本と他の国のアイドルとの違いや、オーディション参加者へのメッセージを語っています。
以下が秋元康氏のメッセージの全文になります。
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皆さんこんにちは 秋元康です。
Q このプロジェクトを立ち上げることになったきっかけは何でしょうか?
今ステージにいるシリサックさんと、たまたまアメリカのロサンゼルスで映画の打ち合わせでお会いしまして、タイと日本の文化についていろいろ話して、いろんなエンターテイメントについて語り合ったんですけども、そこで意気投合してなにか一緒にやろうじゃないかということから、このプロジェクトが始まりました。
やはり僕たちの世界も人と人の縁、運命的なものから始まると思っているので、シリサックさんとロサンゼルスでお会いできたこと、これが全てのスタートだと思っています。
Q 日本と他の国のアイドルの違いは?
日本のアイドルというのは一言で言うと、誰にでもチャンスがある。ここが他の国のアイドルと違うところじゃないかなと思います。もちろん日本にもいろんなタイプのアイドルがいるので一概には言えないのですが、僕が思うのは、普通アイドルとかスタートいうのは、たとえばルックスがすごくいいとか、あるいは歌がすごく上手いとか、ダンスがすごくシャープだとか、そういう持って生まれた才能、それが評価されてオーディションで合格して、厳しいレッスンを積んでスターになっていくというのが普通のパターンだと思うのですが、日本で人気のアイドルというのは、誰にでもチャンスがある。もしかしたらまだアマチュアっぽい、まだレッスンもそんなに積んでいない、あるいは歌がそんなに上手じゃない、ダンスがそんなに上手いわけではない、でもあるいは、まだルックス的にも垢抜けていない、だけどそれがステージに立って、出来るだけ早くステージに立って、まだアマチュアっぽいんですが、そこで明かりが当たって少しずついろんなことがわかって、何よりもファンの皆さんの声援、ファンの皆さんのアドバイス、そういうもので、こうやるとこうなるのかと実践を積んで、例えば雑誌とかテレビに出たり、そういうことでこういうふうに自分は映るのかと。それだったらもう少し笑顔の方が自分にあっているんじゃないかと。あるいは自分が実際にグラビアとか表紙になって、こういう風な髪型だと、こういう風に映るのかということが少しずつわかって、あるいはファンの皆さんとお話、何かSNSで書かれているアドバイスを見て、君はもうちょっと笑顔をいっぱい、人見知りなのはわかるけど、もっと笑顔を見せた方がいいよとか、君はもしかしたら、もっとショートカットの方が似合うかもしれないとか、そういうアドバイスを受けて少しずつ磨かれていく。それが日本のアイドルの成長の記録だと思う。つまり日本のアイドルというのは、ある種のダイヤモンドの原石のように、もしかしたらまだ普通の石に見えてしまうのを、そこにプロの皆さん、我々スタッフ、あるいはファンの皆さんが一生懸命磨いていって、やがて輝いてキラキラしていく、それが多分日本のアイドルのパターンだと思うんですね。ですから、もしかしたら今までだったら「私は垢抜けてないし綺麗じゃないしダンスが上手くないし、歌が上手くないし」と諦めてた人たちが、いやいや、あなたには違うこういう魅力があるじゃないですかとか、全てがこういう歌い方が正しいわけではないとか、そういうみんなが応援してくれて、もしかしたら諦めていた人にチャンスを貰えるのが日本のアイドルじゃないかと思っています。
Q 今回のオーディションでは、タイのどんな人に応募して欲しいですか?
今も申し上げましたように、我々はやはりダイヤモンドの原石、まだ1回もスターになろうと思ったことがないとか、オーディションに参加したこともないというような、どこかで自分とは無縁だったとか諦めてたような皆さんが、いやいや、君にはこういう能力があるんだよ、君にはこういう魅力があるんだよ、というのを引き出してあげることが、今回のプロジェクトだと思ってます。ですから自信がなくても、あるいは自分がこんなこと思ったこともないという人が、ぜひさんかしてくれたら嬉しいと思います。それをファンの皆さんと一緒に僕たちがなんとか引き出して、新しい形のアイドルを作りたいと思っています。これからオーディションが始まるわけですけども、ぜひシリサックさんから説明があったと思いますが、タイのメディアの皆さんと一緒に連携して新しい形のアイドルを皆さんと一緒に作ろうと、何度も何度もミーティングを重ねていますので、まだお会いしていないそこにいらっしゃる誰かと会えることを楽しみにしています。よろしくお願いします。ありがとうざいました
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