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2021年に開通となる、タイ国鉄(SRT)による全線高架の新都市鉄道「レッドライン」。拠点となる新中央駅のバンスー駅の建設も着々と進んでいます。なおこのプロジェクトは、三菱重工業、日立製作所、住友商事が共同で受注した、日本との関連も深いもの。
そんな中で日立製作所は2019年9月25日、レッドライン向け鉄道車両の第1編成(6両)と第2編成(4両)を完成させ、、笠戸事業所(山口県下松市)より出荷を開始しました。2020年6月までに全25編成(130両)を出荷する予定。
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近年、タイでは自動車の利用増加による道路渋滞や大気汚染が深刻な問題になっていることから、低炭素かつ大規模輸送を実現する交通インフラの構築が求められています。バンコクレッドラインプロジェクトは、タイ政府が進める大規模事業計画の一つで、バンコク市中心部のBang Sue(バンスー)駅を起点とし、北に26.4キロメートル、西へ14.6キロメートルにわたる新しい鉄道路線です。北線では日本政府からタイ政府へ供与される円借款を利用し、西線ではタイ政府自己資金にて建設が進んでいます。
出荷された車両は今年10月にタイに到着後、2020年1月より走行試験を開始する予定です。日立は、安全で高い信頼性を持つ低炭素の大規模交通・輸送システムを実現する鉄道車両を提供することで、タイの持続的な成長に貢献していきます。
日立がタイ国鉄バンコクレッドライン向け新型鉄道車両の出荷を開始|日立
【タイ都市鉄道(レッドライン)①】
タイの首都バンコクと郊外を結ぶ都市鉄道レッドラインは、円借款を活用し、タイ国鉄が2021年1月の開業に向け建設を進めています。
交通渋滞緩和や大気汚染の改善への貢献が期待される本事業に日本企業が参画しています。
「写真提供:吉田亮人氏/JICA」 pic.twitter.com/GU0VbxvQ1A— 国土交通省 (@MLIT_JAPAN) September 26, 2019
【特集:タイ都市鉄道(レッドライン)②】
9月25日、バンコクの都市鉄道レッドラインを走ることになる日本製車両の初編成(6両編成)が、山口県の工場を出発しました。
10月にタイに到着し、その後検査や試運転が開始される予定です。
「写真提供:日立製作所」 pic.twitter.com/cPQGbAdu5v— 国土交通省 (@MLIT_JAPAN) September 26, 2019
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