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千葉県は2019年8月28日、鴨川市の75歳の男性が類鼻疽(るいびそ)で死亡したと発表しました。
男性は鴨川市内の病院に8月6日に入院し、同日に死亡。その後の検査の結果、類鼻疽と診断されたとのこと。類鼻疽の発生は、類鼻疽が4類感染症に位置付けられて以降、千葉県では初めてとなります。
なお男性は、2019年2月から3月と、5月15日から6月26日にタイに滞在。5月30日にタイで意識不明となり入院し、6月23日には症状が改善して退院し、日本へ帰国していました。
類鼻疽菌による感染症で、感染症法では、4類感染症に指定されている。
流行地域はオーストラリア北部と東南アジア、南アジアで、アフリカなどの熱帯地域でも発生がみられる。
日本ではこれまでに海外で感染し帰国してから発症した事例が報告されているが、日本国内で感染し、発症した症例の報告はない。
感染経路
汚染された土壌の粉じんや水の飛沫等の吸引や、皮膚の傷が土壌などに汚染されて感染する。
ヒト-ヒト感染は通常みられない。
潜伏期間
通常、3~21日(1年以上に及ぶこともある。)
症状
発熱を主とし、気管支炎や肺炎、胸痛、乾性咳嗽といった呼吸器症状や、リンパ節炎をともなう小結節形成等がみられる。
腎不全や糖尿病などの基礎疾患を有していると重症化しやすく、敗血症性ショックを生じることがある。
治療
抗菌薬(セフタジジム、カルバペネム系抗菌薬など)により治療する。再発することもあるため、長期間の薬物投与が行われる。
その他
流行地域では、土壌、水などとの直接接触を避け、生水を飲まないなどの予防が必要。
流行地域でケガややけどをし、傷口が土壌や水で汚染された場合には、直ちに傷口を完全に洗浄することが必要。
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