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タイ東部のビーチリゾート・パタヤ。多くの外国人観光客が集まるこの街には、至るところにレンタルバイクのショップがあります。それらのレンタルショップでは、これまでパスポートさえあればバイクの運転免許証がなくても、外国人旅行者にバイクの貸し出しを行っていました。
しかし外国人観光客によるバイク事故等が多発していることもあり、最近になって無免許運転の取り締まり強化が伝えられるようになってきました。2019年7月半ばのニュースでは、無免許運転をした外国人観光客のみならず、免許証を確認せずにバイクを貸し出したショップにも罰金を科すということだったのですが・・・。(参照 パタヤのレンタルバイク、無免許運転の旅行者を警察が取り締まり)
バンコクでサラリーマンとして働く石井さん(仮名)は7月末、休暇をとって3泊4日のパタヤ旅行に出かけました。あちこち巡るのに毎回タクシーを利用していたら高く付くと思った石井さんは、バイクを借りることにしたのだとか。しかし石井さんは、タイのバイクの運転免許を取得していませんでした。
--レンタルバイクショップでは無免許でも貸してくれたんですか?
石井さん:免許証の確認はありませんでした。私もニュースを見てパタヤのレンタルバイク事情が厳しくなったというのは知っていたので、「どうせ駄目だろう」くらいの気持ちでレンタルショップに行ったんですよ。ところが免許証のチェックもなく、パスポート確認とデポジット1000バーツ支払っただけで、バイクを借りることができました。
--えー!あんなにニュースで取り締まり強化みたいなことを言っていたのに、ノーチェックですか!
石井さん:あまりに簡単なんで、「もしかしてフェイクニュース!?」と思いました(笑)。
--ちょとちょっと、冗談はやめてください(笑)
石井さん:ところでテープ回してないでしょうね?
--だから冗談はやめてくださいって。インタビューなのでちゃんとしっかり録音してます。ちなみにレンタル料は?
石井さん:1日150バーツ。丸3日分450バーツを先払いです。それと1000バーツのデポジット。これはバイク返却時に戻ってきましたよ。
--どこで警察に捕まったのですか?
石井さん:パタヤビーチロードの警察署の前です。
石井さん:夕方5時位に通ったら警察官3人で検問をしていて、オイデオイデされて停まったんです。そしたら免許証を見せるように言われました。タイの自動車運転免許証は持っているんで、一か八かそれを見せたんですけど、「これは自動車の免許証だ、バイクの免許証じゃないよ」と言われました。
--そりゃそうです。自動車の免許証とバイクの免許証は違いますから。
石井さん:免許証の裏のイラストを見せられて「ここにバイクの絵はないぞ」と言われました。
--罰金を支払ったんですね。いくらですか?
石井さん:400バーツでした。警察官がその場でチャチャッと書類に記入して、自動車の運転免許証を警察官に預けたままで警察署の中に入って、窓口で年齢を聞かれて、400バーツを払って、領収証みたいなのを貰って、先程の警察官のところに戻って領収証を見せて、自動車の運転免許証を返してもらって開放です。合わせて5分もかかってない気がします。
--開放って、無免許のままバイクに乗ってサヨウナラですか?
石井さん:はい。お金を払えば無免許で引き続き運転してもいいんですね。なんか不思議な感覚でした。引き続きバイクで移動していましたよ。
--無免許取り締まりの意味がないような気がするんですが・・・。ところで石井さんは無免許運転は悪いこととは思いませんでした?
石井さん:ん~。日本ではいつも50CCのスクーターに乗っていて慣れていて、タイの自動車運転免許を取得した時も5時間の講習を受けていてタイの交通ルールも分かっていたんで、まあいいかな~と思ってしまいました。
--言い訳ですね。
石井さん:言い訳です。ごめんなさい。もう捕まりたくないので、すぐにバイクの免許証を取りに行くことにします。
--それが一番ですね。
– – – – – – – –
石井さんが捕まった検問が通常のものなのか、または取り締まり強化によるものなのかは不明ですが、交通ルールはしっかりと守りましょう!
おしまい
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