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毛髪・美容・健康のウェルネス産業の株式会社アデランス(本社:東京都新宿区、代表取締役社長 津村 佳宏)は、タイのがん患者様の悩みを低減し、ウィッグによるQOL向上を図るために、タイの3病院に合計130枚のウィッグを寄贈しました。2012年より寄贈を開始し、今年で累計2,294枚となりました。今年は、理美容のカットコンクールに出場し、全国大会、世界大会で数々の賞を受賞した経験がある当社ヘアスタイリストがタイへ渡り、現地の患者様に直接ウィッグカットを行いました。
今年は、6月18日(火)にタイで主要な総合病院であるタマサート大学付属病院に50枚、国立がんセンターに50枚、7月10日(水)には県立ブリラム病院に30枚を寄贈いたしました。3病院での活用に留まらず、ウィッグを必要とする患者様のために、関連病院でも活用いただいています。国立がんセンターでは患者様にウィッグを着用いただき、アデランス・タイ社およびワールド・クオリティ社のスタッフがウィッグのスタイリングや着用のお手伝いを行いました。さらに、理美容のカットコンクールに出場し、全国大会、世界大会で数々の賞を受賞した経験がある当社ヘアスタイリストもウィッグカットを行いました。ウィッグは髪型と同じで、その人に似合うということが非常に重要です。社内でもトップクラスの“似合わせ”技術を持ち、CM撮影や取材でも活躍するヘアスタイリストが、患者様お一人おひとりに合わせてウィッグカットを施すことで、終始笑顔が絶えない和やかな雰囲気の寄贈式となりました。
日本国内同様、タイでも近年がん患者様が増加しています。国立がんセンターの調査では、本年1月1日~6月5日までに5,940名(全国59県119病院の報告)の新規がん患者様がタイ国内で報告されています。昨年の3,463名から大幅に増加し、こうした患者様は抗がん剤治療や放射線治療によって脱毛の悩みを抱えています。一方、日本ではすでにJIS規格が適用され利用拡大が進んでいる医療用ウィッグですが、タイではまだ使用できる方は限られています。こうした現状を知り、当社は1986年よりタイにウィッグ工場をもつ縁から、ウィッグ寄贈を2012年より毎年実施してきました。今後も、CSR(企業の社会的責任)活動の一環として継続的にウィッグ寄贈を行ってまいります。
■寄贈式に関するコメント
▶ 国立がんセンターの患者様
放射線治療2回目から頭髪が抜け落ち自信を喪失していましたが、とても自然なウィッグをいただくことができ、自信が戻ってきました。自分の娘に私のウィッグをつけた姿を見てもらいたいです。外出時は常に装着をしたいと思います。本当にありがとうございました。
▶アデランス・タイ社 総務(病院とのコーディネート)担当 ナンフォン氏
この活動を通して私も患者様の笑顔を見ることができ、患者様からもお礼のお言葉をいただきます。試作品ウィッグの廃棄を抑えることで地球の環境保全や、患者様のQOL向上に貢献できることをとても嬉しく誇りに思います。
■アデランス・タイ社(ATL社)の概要
所在地:122 Moo 9, Sai Buriram-Prakonchai
Road, Tambol I-San, Amphur Muang , Buriram 31000
設立:1986年
主な業務:女性商品の一貫生産、男性商品の毛植え・ベース裏のコーティング・検品、商品の修理
■ワールド・クオリティ社(WQC社)の概要
所在地:111/9-10 M.7 Hemaraj Saraburi Industrial Tambol Nong pla moh, Amphur Nongkhae, Saraburi Provice,Thailand
設立:1992年
主な業務:アデランスグループ商品の製造・物流窓口として機能。ウィッグの生産の他、バイタルヘアを生産。
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