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以前からバンコクのスーパーマーケットで見かけていて気にはなっていたんです、漢字で「北海道」と書かれたこの白いトウモロコシのことを。それでも手に取ることもなく、ましてや購入したこともありませんでした。
そんな中で2019年6月16日に北海道新聞に掲載された「白いトウキビ、タイでも生産 「北海道」冠する模倣品拡大」とう記事。みなさんご覧になりましたか?
海外の北海道フェアなどで人気の白いトウモロコシが、農業大国のタイで続々と生産され始めている。「ピュアホワイト北海道」などの名前で市場に出回り、価格は日本からの輸入品の半分以下。タイは3月に日本産トウモロコシの輸入を禁止したばかりで、貿易関係者からは「日本産が締め出され、模倣品が広がるなんて」と嘆きが漏れる。
記事によると、実はこの白いトウモロコシ、タイの農家が、日本在住の知人に買ってもらって郵送してもらった種から作られたものだそうです。模倣品とはいっても、本物は本物なんですね。記事ではこう続いています。
「タイ農業・協同組合省は「白いトウモロコシはタイで品種登録されていないが、生産や販売は違法でない」という。」
なんだか、以前本サイトでも取り上げた、韓国で勝手に作られている日本のイチゴの問題と同じ様な構図ですね・・・。
北海道新聞を見て、白いトウモロコシとは実際はどんな物なのだろうとスーパーマーケットで購入してみました。商品名は「北海道ミルクコーン」。タイ語では「カオポートノムソート 北海道(ข้าวโพดนมสด ฮอกไกโด)」です。価格は一本45バーツ。日本円にして約160円です。
パッケージには商品名の他に、商品説明が記してありました。生で食べられて、糖度は16度(柿や梨や葡萄レベルだとか)、甘くてジュシーで、サラダでも茹でても蒸しても焼いても美味しですよ!と。
「本当だろうか?」とやや疑問に思いながら真っ白なトウモロコシ「北海道ミルクコーン」にかぶりついてみると、想像していたような青臭さは全くなし。果汁が溢れるくらいジューシーで、良い香りで甘くて、メッチャ美味しいじゃないですか!1本しか購入しませんでしたが、2本、3本と食べたくなるレベルです。いやー、本当に美味しい。
さすが日本のトウモロコシ(実際はタイで作られていますが)と思いつつ、これがいくら売れても日本側には1バーツも入らないんですよね・・・。これからもどんどん食べたいとは思いつつも、模倣品とのことで複雑な感情・・・。一体どうすれば良いのでしょう。
2018年に韓国の模倣品いちごが大きな話題になった時に、農林水産大臣が今後日本の品種保護を強化していく方針を示しましたが、早急に対処して欲しいものです。
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