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タイには、タイで生まれながらもタイ国籍をもたず、無国籍のままの人々が約48万人いると言われています。彼らはタイ国籍を取得しない限り、国外に出ることはできません。
昨年話題になった、チェンライの洞窟に閉じ込められて救出された13人も一部が無国籍で、当初は海外からの招聘も受けることができませんでしたが、後に彼らにはタイ国籍が与えられました。
ラノーン県に住む、現在17歳で女子高生のヨンラディー・ピヤタットさん(愛称プローイ)も、タイで生まれたもののタイ国籍を持っていません。
プローイさんは幼い頃から成績が優秀で、英語スピーチの大会で好成績をおさめ、この度アメリカ・ニューヨークで開催される「Genius Olympiad 2019」という大会に出場することになりました。しかし無国籍のプローイさんは、パスポートを取得することもできず、大会の出場が危ぶまれています。
プローイさんは自身のFacebookに現状を投稿。「私は無国籍であり、法律によればタイ国外には旅行できません」と書き、さらに当局にはプローイさんが選ぶ道は2つしかなく「タイ国籍を取得するか、大会への不参加か」と言われたとのこと。
「Genius Olympiad 2019」出場への申請期限であった5月1日には間に合いませんでしたが、今でも何らかの形で戴冠に参加する道を模索しているとのこと。
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