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タイ・バンコクを初めて訪れてから1年ほどで、ビジネスをスタートさせることになった安中さんは、これまで悪徳トゥクトゥクに高額な料金を払う羽目になったり、スーツ仕立て屋に連れて行かれたりと、ガイドブックをしっかり読んでいれば遭わなかったであろう被害に遭い続けてきました。
そんな安中さんが、今度はスリに遭いかけたと言うので、お話を聞かせていただきました。スリと言えば人混みの中で遭うものと思っていましたが、なんと人通りの少ない道を歩いていて、スリ被害に遭いかけたというのです。
--今度はスリ被害に遭いかけたそうですね
そうなんです。あの夜はアソークの居酒屋で飲んだ後に、涼みがてらにスクンビット通りソイ19を1人で歩いていたんです。
--ターミナル21とウェスティンホテルに挟まれた道ですね。あそこってそんなに人通りが多いわけじゃないですよね。それなのにスリに出会うとは、どういう事ですか?
人通りの多いところではスリがいるものと思っているので、肩掛けバッグをお腹の方に持ってきて歩くんですけど、その時は周りに人はいないし、バッグを背中側にして歩いていたんですよ。だって、その方が楽ですから。
--まあ、歩いていると自然にバッグは後ろにいってしまいますよね。
酔っていたこともあって、ゆっくり歩いていたんですが、何だか背中側のバッグが何かに当たる感じがしたんですよ。掴まれるでもなく、引っ張られるでもなく、何だかちょっと当たるな~って。
--その何かに当たる感覚がスリの仕業だったんでね。
はい、そうなんです。ちょっと気になったものですから、バックを前に持ってきたんですよ。そうしたら、ファスナーが開けられていたんです。
--えー!人通りの少ない道を歩いてたんですよね。
はい。バッグを前にした瞬間、フッと人影みたいなものが目には入ったんです。後ろから付いてきているとは全然気づかなかったんですよ。
--被害の方は?
慌てて中を確認したんですが幸い財布は取られていませんでした。そしてもう一度後ろを確認したんですが、もう誰もいませんでした。ちょっと後ろの方に白人さんのカップルが歩いているだけでしたね。
--人がいるのに、スリをしようとするんですね。
まあ、傍から見たら友人同士で歩いているように見えるんでしょうかね。
・・・・
スリは人混みの中だけでなく、周りに誰もいないという時も狙っているようです。独り歩きの際は十分ご注意を
(おしまい)
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