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2017年に日本で公開された、富田克也監督による映画「バンコクナイツ」が、2018年3月17日(土)よりバンコクの映画館Bangkok Screening Roomで公開になります。
「バンコクナイツ」はタイとラオスでオールロケを決行。日本人向けのカラオケ店が立ち並ぶバンコクの歓楽街・タニヤ通りを訪れた元自衛隊員の日本人男性オザワと、そこで働くタイ人女性ラックとの失われた愛を巡る物語です。
チケット価格は300バーツ。公開初日には富田克也監督ほかキャストによる舞台挨拶が行われます。
https://ticketing.oz.veezi.com/purchase/1748?siteToken=aZ2u9hxAC0SXSxD%2B3nfOEQ%3D%3D
2016年/日本・フランス・タイ・ラオス/182分/DCP/配給:空族
[監督]
富田克也
[脚本]
相澤虎之助/富田克也
[撮影・照明]
スタジオ石 (向山正洋/古屋卓麿)、録音:山﨑巌/YOUNG-G、DJ:SOI48/YOUNG-G
[出演]
スベンジャ・ポンコン/スナン・プーウィセット/チュティパー・ポンピアン/タンヤラット・コンプー/サリンヤー・ヨンサワット/伊藤仁/川瀬陽太/田我流/富田克也
[ウェブ]
www.bangkok-nites.asia
[作品紹介]
ベトナム戦争の傷跡が色濃く残る東南アジア、タイ・ラオスを舞台に
バンコクに生きる一人の娼婦と、元自衛隊員の失われた愛を描く―
こちらは、タイ、バンコク。日本人専門の歓楽街“タニヤ”。「カラオケ」と呼ばれる、昭和の匂い漂う日本式ホステスクラブがひしめく夜の町。ひな壇にズラリ並ぶタイ人の女たちが毎夜、流暢な日本語で客を迎える。ロング3500バーツ、ショート2500バーツ。ゲンチヅマ? すべては金次第。1970年代、好景気に沸く日本企業は、安い労働力を求め続々とタイに進出、大量発生した日本人駐在員たちを相手客に、タニヤ通りは夜の町へと変化していった。娼婦と客、女と男。“タニヤ嬢”ラックと元自衛隊員のオザワ。ふたりの逃避行を描くロードムービーにして、それを取り巻くタニヤ嬢たちと、バンコクに蠢く怪しい日本人たちの欲望渦巻く群像劇!
本作は、前作『サウダーヂ』で、地方都市のリアルを“土方・移民・ヒップホップ”をテーマに描き、話題となった映画制作集団「空族」の最新作。構想10年。テーマを“娼婦・楽園・植民地”に据え、舞台を山梨からタイに移し、入念なリサーチを重ねる過程で出会った現地の人々との交流、そこで知りえた東南アジアの歴史的事実を知る中で、物語は重層的に響きあう182分の映画として完成した。
人気のヒップホップクルー stillichimiya のメンバーにして、話題のPVを幾多手がけるスタジオ石を撮影に大抜擢。バンコクからタイの東北地方<イサーン>、そして“最後の秘境”ラオスへと、総移動距離4000kmを優に超える撮影に挑んだ。これは正にアジア版“千夜一夜物語”。
[ストーリー]
楽園はどこにある!?
タイの娼婦たちと日本人が織りなす
失われた桃源郷(ユートピア)を取り戻すための旅が始まる―
タイの首都、バンコク。日本人専門の歓楽街タニヤ通りの人気店、「人魚」でNO.1 のラックは、イサーン(東北地方)からバンコクへ出稼ぎに出て 5 年が経った。日本人のヒモ、ビンを連れまわし高級マンションでダイヤの首輪の犬と暮らす一方、ラックの支える大家族は、遥かラオスとの国境を流れる雄大なメコン川のほとり、ノンカーイ県に暮らしていた。ラックは種違いの弟を溺愛している。確執が絶えない実母と、今は亡きアメリカ軍人だった2番目の父との息子、ジミー。
ある晩、謎の裏パーティーで、ラックは昔の恋人オザワと 5 年ぶりに再会する。ノンカーイから出て来たてだったラックの初めての恋人がオザワだった。元自衛隊員のオザワは、日本を捨てバンコクで根無し草のように暮らしていた。戸惑うふたり。今のオザワはネトゲ(・・・)で小銭を稼ぐ沈没組。だがラックに会うには金がいる。そんな折、オザワはかつての上官、現在バンコクで店を営む富岡に、ラオスでの不動産調査を依頼される―。
かくして、いくつもの想いを胸に秘めたラックとオザワは、バンコクを逃れるように、国境へと、ノンカーイへと向かうことになったが。
古来、国境紛争に翻弄され続けたイサーン。物語は、その雄大な“イサーンの森”の闇の奥へと潜行し、舞台はやがて秘境ラオスへと、カメラはかつてインドシナを深く抉ったベトナム戦争の癒えぬ傷を映しはじめる。
©Bangkok Nites Partners 2016
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