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バンコクで昔からあるトラブルに「ニューハーフの抱きつきスリ」というのがあります。ニューハーフが通行人の男性に声をかけて抱きつき、財布などを盗むという古典的手口。過去には何度も在タイ日本大使館から注意喚起も出ており、詳しい手口も在タイ日本大使館ウェブサイトに公開されています。
歩いている被害者に対して、まず、女装した犯人が、近付き、前方を塞いだり、抱きついたりします。すると、別の犯人2名が現れ、被害者の両側から腕を羽交い締めにして、動きを封じ込めます。そして、別の犯人が、財布等を抜き取ります。(在タイ日本国大使館ウェブサイトより 抜粋)
タイ在住の千葉さん(仮名)は2017年11月某日夜9時頃、バンコクのBTSアソーク駅の下を歩いていたそうです。
千葉さん:アソークにあるショッピングセンター・ターミナル21の前は度々通るんですが、この日は珍しくニューハーフたちの集団がたむろしていたんです。なんだか珍しいな・・・とは思ったんですよ。この時は友人が私の前を歩いていて、私はその3メートルくらい後ろを歩いていたんです。
千葉さんがニューハーフの集団に気付いたその瞬間、千葉さんの友人はニューハーフの集団に取り囲まれたのだとか。
千葉さん:ニューハーフの何人かが友人に声をかけるやいなや、そこにいた5,6人のニューハーフが皆で友人を取り囲んで腕を掴んだり、体を触りだしたりしたんです。私はすぐに「これは抱きつきスリだ!」と気付きました。有名な手口ですし、明らかにニューハーフたちの振る舞いはおかしかったですから。
「ニューハーフの抱きつきスリ」は酔って歩いている男性の男心につけ込んで、女性にチヤホヤされていると思い込ませて、その空きに財布や腕時計、果てにはバッグの中身まで盗んでいくというものです。
千葉さん:その時友人は酔っていなかったですし、「ニューハーフの抱きつきスリ」の手口もよく知っていたんで、ニューハーフたちを振り払って被害は免れました。ニューハーフたちは腕時計と指輪を外そうとして、さらに後ろポケットにまで手を入れてきたそうですよ。
幸い千葉さんの友人に被害はなかったものの、同じ手口で沢山の人を襲い、実際被害にあった人もいるはずです。古典的でも今も確実に存在する「ニューハーフの抱きつきスリ」には十分ご注意ください。
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