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国分太一さんと渡辺直美さんが司会を務める、アジア・ヨーロッパ・北米・南米・アフリカの五大大陸の世界各国でインタビューし、地域ごとを比べてみる地球丸ごとインタビューバラエティ「テッペン!『世界くらべてみたら』」。2017年11月9日の放送の「アナタの国のこわ〜い怪談は?」で、タイの恐ろしい怪談が紹介されました。
番組でタイの人々に「怖~い怪談って何ですか?」とインタビューし、「一番怖い!」「タイ人なら皆んなが知っている」として名前が出たのがピーガスー。ピーガスーとは頭と内蔵しかない恐ろしい女性の悪霊で、ピカピカと光りながら鋭い牙で生きている人間を食べてしまうのだとか。先日は実際ピーガスーとされるものが撮影され、ニュースにもなったのだそうです。
もうひとつがタイ人なら誰でも知っている怪談だという「メーナーク」。これはナークという女性と夫マークとの間に起こった愛と悲劇の物語です。以下にウィキペディアにあった「メーナーク」のストーリを転載します。
話の舞台はチャクリー王朝初期である。主人公のナークは村長の娘で、恋人のマークは貧しくも働き者の男で、村長の庭師として働いていた。二人の恋は夜の営みを行うまでになったが、そのことを聞いた村長は娘を庭師から遠ざけるようになり、金持ちの中国人と娘の縁談を進めた。それを知ったナークは家出をしてマークと結婚した。
その後ナークは妊娠するが、時を同じくしてマークは徴兵される事となり村から出ることとなった。その再、親友のトゥイと老夫婦のター・ミー(ミーじいさん)とヤイ・マー(マーばあさん)にナークの面倒を見せる事となった。その間、ナークが産気づいたが、ター・ミーとヤー・マーの助産もむなしく、難産でおなかの子共々死亡した。ピー・プラーイになるのをおそれ、ター・ミーとヤー・マーはナークを手厚く葬った。
一方、兵役中のマークは戦場の駐屯地で夫への愛情と未練からピー・プラーイとなったナークとその赤ん坊と出会う。マークはナークに家を空けて来たことを叱った後、家族で一緒に夜を過ごしたが、朝になるとナークと赤ん坊は消えていた。それから長からずの時を経て兵役を終了したが、かえってトゥイと話したところ「ナークは死んだ」という。マークは「ナークと戦場で会っている」と主張して口論になった。
マークとトゥイがマークの家に行くと何事もなかったかのようにナークは家で仕事をしていた。マークはトゥイから「あれはピーで、のろい殺される」と忠告を受けたが、それを聞いたナークは反対に「トゥイは私とマークの間を割こうとしている」としてやり返した。
その後、しばらくナークとマークは一緒に過ごしていたが、ある日マークはナークが臼と杵で唐辛子を砕いているときに落ちた杵と取るために、尋常の人間ではできないほど長く手を伸ばし、縁側に腰掛けたまま杵を取り上げたのをみてびっくりし、ワット・マハーブットという寺院のお堂に駆け込み僧に助けを求めたが、僧達は経を唱えるのが精一杯で何もできずにいた。その間にもナークはどんどん凶暴になっていき、近づいた人を手当たり次第呪い殺していった。
その時、どこからともなくネーン・チウ(チウ少年僧)と呼ばれる高徳で霊感の高い少年僧が現れ、ナークを退治した。その骨は骨壺に収められ運河に投げ捨てられた。
プラカノーンのメー・ナーク|Wikipedia
メーナークは、幽霊になってまで夫を愛し続けた理想の女性で、一途な女性の象徴なんだとか。メーナークが祀られているバンコクのワット・マハーブット((วัดมหาบุศย์)は、恋愛成就のパワースポットして参拝客で賑わっているのだそうです。
なお、メーナークはタイで何度も映画化されていて、日本でも公開されたメーナークを題材にした映画「愛しのゴースト(原題 ピーマーク・プラカノン)」は興行収入約21億円を記録した、タイ歴代第一位の大ヒット映画なのです。
ちなみに番組に登場したピーガスーのイラストは、本サイトより提供させていただきました。
テッペン!『世界くらべてみたら』|TBSテレビ
毎週木曜よる11:56〜
出演:国分太一 渡辺直美
http://www.tbs.co.jp/sekakura/
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