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安中さん(仮名)が初めてタイ・バンコクを訪れたのが2017年3月のこと。仕事の関係での訪タイだったので、毎日視察やら打ち合わせやらで忙しく、観光する暇もなく3日間を過ごしたのだとか。
そんな安中さんが、ようやく自由な時間を取ることが出来たのが最終日のこと。ホテルをチェックアウトしてから夜のフライトまでたっぷり時間があったので、1人でバンコクを観光することにしたのです。そしてその目的地に選んだのが涅槃仏で有名な世界遺産「ワット・ポー」でした。
--はじめてのタイ、そしてはじめての海外だったのですね。
安中さん:はい。取引先の人が案内してくれるし、仕事の予定も詰まっていて遊ぶ時間がないのもわかっていたんで、ガイドブックも全く読まずにタイを訪れたのです。今思えばガイドブックさえ読んでおけば、ホテルのあるスクンビット通りのナナからワット・ポーに行くまでに、2000バーツも支払うことは無かったと思うんですよね。
--え!ワット・ポーに行くまでに2000バーツですか!普通はタクシーでも200バーツもかからないと思いますけど。
安中さん:ですよね(苦笑)。その時たまたま乗ったタクシーに、まんまとやられました。ぼったくりタクシーですね(苦笑)
--タクシーにワット・ポーまでは2000バーツと言われたんですか?
安中さん:いやいや。そうじゃないんです。実はワット・ポーまでタクシーと船を乗り継いで行ったんですよ。
--船!?ワット・ポーに行くのに船ですか!?
安中さん:タクシーが言うんですよ。「ワット・ポー前にはタクシーを停められない」って。
--悪徳タクシーお決まりの嘘ですね。
安中さん:ガイドブックさえ読んでおけば、すぐに嘘だと気づいたんでしょうけど、下調べしていないんで・・・(苦笑)。「ワット・ポーに行くには船に乗らないといけないから、船着場までつれていってやる」ってタクシーが言うんですよ。
--それを信じてしまったわけですね。
安中さん:まずはナナにあるホテルから船着場までが500バーツです。
--その時点で高っ!!
安中さん:船着場からは船をチャーターしないといけないと言うので、船代が1500バーツです。
--ワット・ポーまでタクシー代500バーツ、船代1500バーツで、合計2000バーツですか!
安中さん:どの船着場に連れて行かれたかは覚えていないのですけど、船は貸し切りでした(笑)。
--チャオプラヤー川を貸し切り船で行くとは中々優雅ですね(笑)
安中さん:天気も良かったですし、風も気持ちよくて、気分は最高でしたよ。だってその時はまだボラれているとか思っていないですからね(笑)
--なんだか楽しそうなんですけど。
安中さん:ははは(笑)。こんな機会でもなければ船を貸し切るなんてことは無かったかもしれませんね(笑)。
--良い教訓でしたね。
安中さん:はい。そして良い(?)思い出になりました(笑)
(おしまい)
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