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沖縄で開催の「島ぜんぶでおーきな祭―第9回沖縄国際映画祭―」で上映された、タイ映画『ギフト』のレポートが届きました。
特別招待作品 海外 タイ『ギフト』@桜坂劇場ホール B
4 月 21 日(金)、桜坂劇場ホール B で、タイからの特別招待作品『ギフト』の上映と舞台挨 拶が行われました。 『ギフト』は、昨年逝去されたタイのプミポン・アドゥンヤデート前国王が作曲した 3 曲 をテーマに、異なる製作チームと世代の違う 4 人の監督が作った、3 つのオムニバスストー リーで構成された映画です。 上映後に行われた舞台挨拶には、ニティワット・タラトーン監督と、2 話目でピアノの調律 師を演じたサニー・スワンメーターノンさん、さらに、応援団としてタイ住みます芸人の ぼんちきよしや、NONSTYLE の 2 人、よしもと初のクォータータレント・ロバータが登壇し ました。
「沖縄は初めてです」と語るニティワット監督とサニーさんを真似て、ぼんちきよしもタ イ語で挨拶。NONSTYLE 石田が「ほんまにタイ語しゃべれてる?」と突っ込むと、通訳の方 がすかさず「私はタイに住んでいる芸人です」と訳して、きちんとタイ語が話せているこ とを証明されると会場からは感嘆の声が上がりました。
映画を撮ったきっかけについて監督は「前国王が作った歌を国中に広げ、国民に元気にな ってもらいたかったから」と語り、タイトルの『ギフト』にも国民に歌をプレゼントした かった気持ちを込めたと話します。また、サニーさんは出演が決まったときについて、「前 国王が作った歌がテーマになっている映画に、しかも主役で出られるなんて、とても誇り に思ったし感動しました」と、マイクを上下逆にするボケネタも披露しつつ語り、NONSTYLE 井上がずっこけるパフォーマンスで突っ込んでいました。
また、ぼんちきよしが「街並みや人の笑顔、男性の振る舞い、年上の人に優しいところと か、全部自然なタイの風景そのまま。街に 1 日中音楽が流れているのも日常だし」と話す と、「『ソンクラーン祭り』の時にはずっとこんな音楽が流れているよね」と、ボイスパー カッションのような音を即興で奏でつつ、くねくねと踊りだすサニーさん。ぼんちきよし も「俺現地で友達を作るために、まず歌を覚えたからね」と話すなど、タイと音楽の関係 の深さがよくわかるワンシーンもありました。
オムニバス 3 作目のテーマになった「新年の歌」について、井上が「とてもポップに新年 を祝っていて、日本でもこんな年明けの歌が流行ってほしい」と話すと、監督は嬉しそう に「これこそが前国王が国民に贈った曲なんだ」と解説。ロバータはその発言を受けて、「こ の曲がタイの皆さんへの“ギフト”なのはもちろん、映画になることで世界に広がること もタイの皆さんにとって贈り物ですね」とコメント。監督も「そう、世界中にタイの歌が 広がってくれると嬉しい」と、満面の笑顔で応えていました。
最後にサニーさんから「今回は沖縄に来れてとても嬉しい。これからもいろいろな映画に 出演していきたいので、また来たいと思っています」と、今後の抱負とともに挨拶を送り、 会場が暖かい拍手に包まれたまま舞台挨拶は幕を閉じました。
พรจากฟ้า (フォンジャックファー)
2016年|タイ|144分
[監督]
ニティワット・タラトーン チラ・マリクン チャヤノップ・ブンプラコープ クリアンクライ・ワシラタムポン
[出演]
チャンタウィット・タナセウィー
サンニー・スワンメターノン
ウィオレート・ウォーティア
ニットター・チラヤンユーン
ヌンティダー・ソーポン
ナパット・シアンソムブン
他
音楽を愛したプーミポン元国王(ラマ9世)が作曲した音楽に基づいて、4人の監督が三つの異なったラブ・ストーリーを展開していく。
三話(「ヤーム・イェーン(ยามเย็น)」「スティル・オン・マイ・マインド(Still on My Mind)」「ポーン・ピーマイ(พรปีใหม่)」)構成のオムニバス作品を四人の監督が演出をした。
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