「バンコク大量輸送網整備計画（第三期）」に円借款

佐渡島志郎駐タイ大使とタイのアピサック・タンティボラウォン財務大臣は2016年9月30日、「バンコク大量輸送網整備計画（レッドライン）（第三期）」の円借款に関する書簡の交換を行いました。以下に外務省の報道発表を転載します。

タイに対する円借款に関する書簡の交換

1　本30日（現地時間同日），タイ王国の首都バンコクにおいて，我が方佐渡島志郎駐タイ大使と先方アピサック・タンティボラウォン財務大臣（Mr. Apisak Tantivorawong, Minister of Finance）との間で，1,668億6,000万円を限度とする円借款「バンコク大量輸送網整備計画（レッドライン）（第三期）」に関する書簡の交換が行われました。

2　案件の概要及び供与条件

（1）案件概要

「バンコク大量輸送網整備計画（レッドライン）（第三期）」
この計画は，バンコク首都圏に都市鉄道レッドライン（バンスー～ランシット駅間：約26km）を建設するものです。併せて並行する既存タイ国鉄の高架化（道路交通に影響を与える平面交差の解消）を一体として実施します。
大量輸送システムを整備することにより，増加するバンコクの輸送需要への対応と，交通渋滞の緩和及び大気汚染の改善を図り，もって地域経済の発展及び都市環境の改善に寄与するものです。

（2）供与条件

（ア） 金利 ： 年0.3％（優先条件（環境・気候変動）を適用。但し，コンサルタント部分は0.01％）
（イ） 償還期間 ： 15年（5年の据置期間を含む。）
（ウ） 調達条件 ： 一般アンタイド
（参考）タイ王国基礎データ
タイは，面積約51.4万平方キロメートル（日本の約1.4倍），人口6,773万人（2014年），人口1人あたりの国民総所得（GNI）は5,620米ドル（2016年、世界銀行）。