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日本エスニック協会は、日本エスニック協会員110人が予測した 「この夏絶対流行する!エスニック食」ランキングを発表。 第1位がタイ料理の「プーパッポンカリー」 、第2位が同じくタイ料理の「ラープ」、 第3位がまたまたタイ料理の「ソムタム」とマレーシア料理の「ナシレマ」となり、1位から3位をタイ料理が獲得しています。
■第1位 プーパッポンカリー(タイ)
~マッサマンカレーに続く、辛くないエスニックカレーとして大注目!
無印良品、西友に続き、カップヌードルの今夏新商品としても登場!流行の兆し有り!
日本人の舌に合うこと間違いなし!タイ在住の日本人、タイ旅行者の間では昔から知られる絶品料理~
第1位に選ばれた「プーパッポンカリー」は、蟹のカレー粉炒めです。「プー」は蟹、「パッ」は炒める、「ポンカリー」はカレー粉という意味で、その名前のとおり、蟹やソフトシェルクラブをカレー粉と、チリインオイルで味付けし炒め、牛乳と生卵を合わせたものを加えて火に通したものです。
カレー粉は、日本でも売られているものとほぼ同じものが使われており、チリインオイルもトムヤムクンの味付けなどにも使われる甘辛味噌油で、日本人になじみ深い味になっています。辛さも控えめで、更に牛乳や卵が入ることでよりまろやかになるため、店によって多少の違いはありますが、日本のカレーの中辛と同等のほどよい辛さで提供される事が多い一品です。
プーパッポンカリーの発祥は、小泉首相も訪れたことで日本人にも知られる、バンコク市内の「ソンブーン」という中華系のお店と言われています。「プーパッポンカリー」は元々蟹をカレー粉で炒めただけの料理だったものを、中華系タイ人である店の創始者が家族のために卵を加えて作ったものが好評で、店で提供し評判となり、現在のスタイルに定着したと言われています。レストラン以外にも、フードコートや屋台では小ぶりのカニや、鶏肉など具材をアレンジしたプーパッポンカリーを楽しむことができます。
(解説)
日本エスニック協会アンバサダー/All About「毎日のタイ料理」ガイド
下関 崇子(しもせき たかこ)
「プーパッポンカリー」は、昔からタイのガイドブックには必ず掲載されており、タイ在住の人は、日本から遊びに来た友人をもてなす際に必ず頼む料理の一つで、タイ在住者やタイ旅行者の間では、おいしい料理として知られていました。しかし、タイ料理の中では比較的まろやかな味で、スパイシーさ、ココナッツミルク、パクチーというタイ料理らしさが少なく、既に定番として認識されるトムヤムクンやガパオライスと比較してあまり注目されていなかったのかもしれません。しかし、昨年はマッサマンカレーなどあまり辛くないタイ料理がトレンドであったこともあり、その流れで無印良品が発売した「プーパッポンカリー」にも注目が高まり話題となりました。無印良品以外にも、西友やタイの輸入食品を扱うメーカーからもレトルトが販売されていることから、じわじわ人気が高まり今回ランクインしたと考えられます。今年は日清食品のカップヌードルからも「プーパッポンカレーヌードル」が発売されることもあり、流行の兆しありと言えるでしょう。
■第2位 ラープ(タイ)
~プリッツ ラープ味の人気で認知向上?
タイ料理の定番として知名度急上昇でランクイン~
~ラオス語で「幸せを運ぶ」という意味がある、スパイシーな挽肉サラダ~
第2位に選ばれたラープは、お肉や魚などをハーブ、唐辛子、ナンプラー、ライム、煎り米粉で和えたものに、野菜を添えた挽肉サラダで、粉末唐辛子たっぷりで、スパイシーなのが特徴です。もともとは、タイ東北に位置するイサーン地方の料理ですが、今ではバンコクのお惣菜屋さんやレストランでも提供されており、タイ人もタイ東北料理の屋台や食堂に行ったら必ず頼む定番料理の一つです。具材も、鶏肉や豚肉だけでなく、春雨やなまずをほぐした変り種を使ったラープなどがあります。ラープは米類との相性がよく、日本やバンコクのタイ料理屋さんでは白米と食べることもありますが、タイ東北地方では、もち米と合わせ日常食として食べられています。
(解説)
日本エスニック協会アンバサダー/All About「毎日のタイ料理」ガイド
下関 崇子(しもせき たかこ)
ラープ自体は、タイフェスティバルや、日本のタイ料理屋さんでも、昔からあるメニューであり、存在自体はある程度知られていましたが、最近になって、タイのお土産の定番としても知られるプリッツのラープ味を日本でも見かけるようになり、ラープという料理の知名度が一気に上昇したと考えられます。
近年のエスニックブームにより、タイ料理リピーターが増え、トムヤムクンやグリーンカレーなどの定番料理以外のタイ料理を注文する機会に二番手として控えるラープを注文し、パクチーやミントの爽やかさと相性抜群のスパイシーな挽肉の味に魅了された人が増え、人気が高まったのではないでしょうか。
■第3位 ソムタム(タイ) ・ ナシレマ(マレーシア)
~3位は同率!マレーシアの国民食「ナシレマ」と、タイのピリ辛サラダ「ソムタム」がランクイン~
【ソムタム(タイ)】
~バンコクの女性に大人気!タイ東北地方のピリ辛サラダ~
ソムタムは、青いパパイヤのサラダです。臼に、にんにく、ナンプラー、ヤシ砂糖、唐辛子をいれてつぶし、千切りにした青いパパイヤや、トマトなどを入れて和えたもので、辛いのが特徴です。バンコクで食べられているソムタムは「ソムタム・タイ」と言われ、比較的日本で食べられているものと近く、東北地方のソムタムより、一般的に辛さは控えめです。辛さのなかにも酸味と甘みがあり、バンコクでも女性に人気です。ソムタムには、青いパパイヤ以外にも、にんじんのソムタム、きゅうりのソムタム、素麺(カノムチーン)入りソムタム、果物のソムタムなど、バリエーションも豊富です。
(解説)
日本エスニック協会アンバサダー/All About「毎日のタイ料理」ガイド
下関 崇子(しもせき たかこ)
ソムタムは、もともとタイ東北地方の料理で、バンコクでは、地方出身者を中心に食べられている屋台料理でした。しかし、ここ10年ぐらい、バンコクで、おしゃれな東北地方料理のお店が増えて、若者の間で人気になったので、タイ旅行者を中心に飲食機会が増えたと考えられます。
また、タイ料理好きの人は、ソムタムのバリエーションの多さに注目し、バリエーションがまだ日本ではあまり知られていないことから、今後、流行る、定着すると票を入れたのかもしれません。
■「今夏絶対流行るエスニック食ランキング」調査概要
調査期間:5月23日(月)~5月27日(金)
対象 :日本エスニック協会員110名
http://ethnic-as.net/
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