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2016年4月14日に最大震度7を記録し、16日未明にはM7.3で最大震度6強を記録した熊本地震は、活断層で起きたとみられるそうです。活断層とは、これまでも活動を繰り返していて、将来も活動をすると考えられる地中の断層のこと。つまり活断層がある場所は、地震が起きる可能性が高いということです。
国土地理院によると活断層の解説はこちら。
私たちが住んでいる街の地面を掘り下げていくと最後は固い岩の層にぶつかりますが、この岩の中にはたくさんの割れ目があります。通常、この割れ目はお互いしっかりかみ合っていますが、ここに「大きな力」が加えられると、割れ目が再び壊れてずれます。この壊れてずれる現象を「断層」活動といい、そのずれた衝撃が震動として地面に伝わったものが地震です。また地下深部で地震を発生させた断層を「震源断層」、地震時に断層のずれが地表まで到達して地表にずれが生じたものを「地表地震断層」と呼んでいます(図-2)。そして「断層」のうち、特に数十万年前以降に繰り返し活動し、将来も活動すると考えられる断層のことを「活断層」と呼んでいます
活断層とは何か?|国土地理院
日本には活断層が約2000あるといわれているそうで、日本中どこでも大きな地震が起きる可能性があるそうです。一方タイはというと、比較的地震の少ない国という印象ですが、実際にはいくつも活断層があり、度々地震も発生しています。
こちらが2006年にタイ王国工業省鉱物資源局が公開した活断層の地図です。
こうして見てみると、タイの活断層は北部、西部、南部に集中。たしかに、時々発生するタイでの地震は、この活断層が示している地域と合致しているようです。(過去のタイで発生した地震のリストの一部はこちらを参照 タイに地震はありますか?|解決タイランド )
一方バンコクを中心とした首都圏や、東北部、東部、深南部にはほとんど活断層が見られないようです。過去にもこれらの地域を震源とする地震が発生したというニュースは聞いたことはありませんので、ひとまず安心と考えたいところですが・・・。
バンコクをはじめとしてタイの建物の多くが、地震の発生を想定して設計をされていないため、万が一大きな地震が来るようなことがあれば、甚大な被害になることは確実。何が起きるか分からない今の世の中ですから、そんなことが現実にならないことを祈るばかりです。
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