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2016年2月12日から14日まで、バンコクで開催された日本の文化をタイに伝えるビッグイベント「JAPAN EXPO IN THAILAND 2016」。会場となったロイヤルパラゴンホールに、沢山の人々を集める一つのブースがありました。それがキャラ弁研究家の白井有沙(しらいありさ)さんのワークショップです。
キャラ弁とはキャラクターをモチーフにしたお弁当のこと。お弁当を作る人が増えつつあるというタイで白井さんは、キャラ弁の楽しさを伝えるために「JAPAN EXPO IN THAILAND 2016」に参加。最終日、一回目のワークショップを終えた白井さんにお話を聞きました。
-白井さんのキャラ弁のワークショップ、沢山の方で賑わっていますね。
ありがとうございます!タイ人の皆さんには想像以上に良い反応を頂きました!
ワークショップには毎回沢山の方に来ていただいて、満員でも席が空くのを後ろで待っていてくださって、席が空くと椅子取りゲームみたいになって・・・。本当にすごく喜んでいただけました。
-タイの方はキャラ弁を知っていましたか?
インターネットとかで見たことがあったり、家でもやったことがあるっていう方もいらっしゃいました。でもどういう構造なのかがはっきりわ分かっていなかったようで、興味があっても作ることが出来なかったという方が多かったです。
-今回のワークショップでは豚のおにぎりを作ったんですね。
はい。耳とかは魚肉ソーセージを使ったんですけど、タイで日本の食べ物を使っても、実際家に帰ってできないので、現地で手に入る物を使って出来るレシピをということで、豚のおにぎりを作りました。
-タイ料理でキャラ弁というのは?
ぜひ、やってみたいです!以前一度、「ガパオたん」とうキャラクターのキャラ弁をタイ料理で作ったんですよ。
-「ガパオたん」でしたら以前に本サイトで紹介させていただきました!
その「ガパオたん」です(笑)
(参照 タイ料理大好き幼女「ガパオたん」のタイ料理の歌がカワイイ!)
-ところでなぜタイに来てみようと思ったのですか?
実は日本でのキャラ弁のブームというのはもう去っていて、日本でキャラ弁を広めていくのは古いのではないかな?と感じていたんですね。そんな時に、海外の方からFacebookのメッセージで「日本に行ったらキャラ弁のレッスンをして欲しい」という連絡をたくさんいただいたんですよ。これまでは日程の関係でお受けすることが出来なかったのですが、凄くモヤモヤした気持ちが残ったんです・・・。
-それで海外に興味を持ちだしたんですか。
はい。今回たまたまご縁があって「JAPAN EXPO IN THAILAND 2016」に来る機会をいただいたんです。
タイは親日国と聞いていたので、日本のキャラ弁をやってみたら、なんかしらの反応があるのではないかという期待を込めて来ました。それが想像以上だったので、とっても嬉しいです、
-これからはタイ以外にも海外での活動を広げていくんですね。
タイが初めての海外の活動なんですが、アジア圏で活動を広げて行きたいと思っています。アジアの人は日本のキャラ弁についてとても関心が高いと思いまして。
-タイを含めて、アジアの人たちは日本のアニメとかも好きですしね。
はい。来月には上海に行くことが決まっています。
-白井さんがキャラ弁を作り始めたのはいつからなんですか?
大学2年の春なので、だいたい3年前くらいですね。
父が仕事で忙しくてしばらく家に帰れないことがあって、その時に何か特別なものを、と思ってキャラ弁を作って会社まで持って行ったんですね。そうしたら父も喜んでくれて、社員の方たちとかにもすごく評判がよかったんです。
自分が作ったものからハッピーが広がるっていいなと思って、それからキャラ弁を作り続けるようになりました。
-はじめは誰かに教わってキャラ弁を作ったのですか?
誰かに教わったわけではなくて、最初はキャラ弁の作り方がわからなかったので、ネットで何が作りやすいかな?というのを調べて・・・。
クマとかウサギとかが作りやすかったので、父には動物が沢山入ったおにぎりを持って行きました。
-そのころはもうキャラ弁は流行っていたんですか?
はい、流行っていました。ちょうど「笑っていいとも!」で「見て美味しい!とびだせ!3Dキャラごはんコンテスト」をやっていたりとか。その時は日本ではキャラ弁ブームでした。
※白井さんは「見て美味しい!とびだせ!3Dキャラごはんコンテスト」で二度優勝しています。また2014年にはお弁当の世界大会でもクマのおにぎりを入れて準優勝。
-これからはキャラ弁を世界に伝えていくんですね。最後に一言お願いします。
日本では”見た目”をきっかけに食育を推進したいと考えているんです。
私とかの同年代の人たちというのは食べるのが好きなんですけど、例えば原宿に行ってポップコーンだったりパンケーキだったり・・・。それってもちろん食べるのも目的なんですけど、写真を撮ってSNSに乗せたいというのもあるんですね。
私はそこに注目していて”見た目”をかわいく作ることで、「食べたい」とか「作ってみたい」とか、そういう気持ちを掻き立てるのがキャラ弁ではないかと考えています。
だから私はキャラ弁で”見た目”をきっかけにした食育を推進したいと思っているんです。
お忙しい中ありがとうございました。
白井有沙 (しらいありさ)
・ブログ http://s.ameblo.jp/arinko0917
・Facebook https://www.facebook.com/arikyaragohan
・Instagram https://www.instagram.com/arigohan/
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