新型インフルエンザの発生について【続報32】
(2009年7月16日)
1.タイの状況
(1)タイ保健省は、昨日(15日)までに、新型インフルエンザにより、24人の死亡が確認された旨発表しています。(本日の新聞報道では、25人)また、新型インフルエンザ感染者の確認数については、累計4,469人である旨発表しています。
(タイ保健省は、今後の感染状況は、週単位で発表する方針であることを併せて発表した。次の発表は、22日。)
年代別感染者割合は、
1歳から 5歳: 4.9%
6歳から10歳:17.2%
11歳から20歳:53.4%
21歳から30歳:11.4%
31歳から40歳: 5.0%
41歳から50歳: 4.1%
51歳から60歳: 2.1%
60歳以上 : 0.8%
となっております。
※ 上記データに関する大使館からのコメント
● 昨日(15日)タイ保健省の発表で感染者数4,469名、死亡者数24名となりました。致死率は0.54%であり、アメリカの例(致死率0.57%,(7月10日米疾病対策センターデータより算出))と比べてもほとんど変わりはありません。また、感染者のほとんどは重症化することなく快復しております。
タイ保健省が発表している情報を見ますと、死亡者のほとんどは喘息、糖尿病、がんなどの基礎疾患や、高度の肥満や妊娠などのリスクファクターをもっており、また十分な休養を取らずに無理をして生活したことが重症化に至っています。
今後タイでは、季節性インフルエンザ流行のピークを迎え、それと共に今後も新型インフルエンザの感染者数も増加していくと予測されます。
在留邦人のみなさまにおかれましては、今後も流行状況について最新情報の入手に努め、冷静な判断のもとに過剰な反応をせず、しっかりとした感染予防対策を行うとともに、万が一インフルエンザ様の症状が生じた場合は、早めに医療機関を受診すると共に、医師の指導のもとで十分な安静をとり、症状が悪化しないように療養してください。
● 感染拡大予防対策として、
(イ) 感染した人(感染しているのではないかとの自覚症状のある人も含む)は、他の人にうつさないように以下のことを心掛けて下さい。
・症状が改善するまで自宅療養をする。
・社会活動を自粛し、人との接触をできるだけ少なくする。
・マスクをし、咳エチケット(http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/pdf/01b.pdf)を守る。
(ロ) 感染した人および感染していない人双方は、以下のことに心掛けて下さい。
・感染した人から飛沫を浴びないように1~2mほどの距離をとる。
・感染者が触れたドアノブ、スイッチ等感染者の飛沫が付いた場所を消毒する。
(ハ) 感染していない人は、以下のことを心掛けて下さい。
・人混みを避ける。
・やむを得ず人混みに入るときは、時間を短くする。またマスク等を使用し、他人の飛沫を直接浴びないようにする。
・手洗いを頻繁に行う。
・健康管理を十分に行う。
● 症状からは新型と季節性インフルエンザの区別はできませんから、季節性インフルエンザの予防策として季節性インフルエンザワクチンの接種も必要と思われます。(現時点では、新型インフルエンザワクチンの接種は行われておりません)
(2)タイ保健省の問い合わせ先等
・タイ保健省の新型インフルエンザに関するホームページ(英文)。
http://beid.ddc.moph.go.th/eng/
・新型インフルエンザに関するホットライン(24時間対応。但し、午前8時から午後
4時頃までは、英語対応可とのこと。他の時間帯は、タイ語対応のみ)
保健省疾病対策局 02-590-3333、02-590-1994
2.在留邦人の皆様へのお願い
(1)タイにおいては、15日現在24人の死亡者が出るなど、新型インフルエンザの感染が急速な拡がりをみせています。また、バンコク居住の在留邦人にも感染がみられており、在留邦人により身近な生活圏においても感染が拡がりつつあると思われます。従って、在留邦人の皆様には、これまで以上に警戒を怠らず、冷静に正確な情報を入手するよう努めると共に感染予防対策を徹底し、発熱等症状があり、感染が疑われた場合には速やかに医療機関で受診して下さい(特に基礎疾患がある方)。
(2)バンコクにおける新型インフルエンザへの病院の対応状況等は、「大使館によくある問い合わせ」に詳細が記載されていますので、御一読下さい。
(http://www.th.emb-japan.go.jp/jp/birdflu/qa_swineflu.htm)
(3)各自が警戒の意識を高めて状況の変化に対応できるよう感染予防対策に留意することが重要ですので、下記の点に留意し、感染予防に努めて下さい。
(イ)手洗い、うがいを励行する。
(ロ)食料、水、医薬品などの備蓄品を確認する。
(ハ)不要不急の外出を控えること、人混みを避けること、また、人混みにでる場合にはマスクを着用することなども考慮する。
(ニ)発熱や咳などインフルエンザと似た症状がみられた場合には、迷わず医療機関の診療を受けてください。
大使館では、引き続き状況を注視して情報収集に努め、今後、関連情報を迅速に提供していきます。
※ 5月12日、大使館内に緊急対策本部を設置しました。また、新型インフルエンザに関する電話相談窓口(午前8時30分~午前12時、午後1時30分~午後5時45分)、メールによる問い合わせ先を以下の通り、設置しておりますので、お問い合わせ、御相談等ございましたら、下記まで御連絡ください。
大使館代表電話:02-207-8500(内線702)
メールアドレス:taishikan.influenza.madoguchi@eoj.or.th
○在タイ日本国大使館領事部(HP:http://www.th.emb-japan.go.jp)
電話:(66-2)207-8502、696-3002(邦人援護)
FAX :(66-2)207-8511
○在チェンマイ日本国総領事館(HP:http://www.chiangmai.th.emb-japan.go.jp)
住所:Suite 104-107, Airport Business Park, 90 Mahidol Road,
T. Haiya, A. Muang, Chiang Mai, 50100 Thailand
電話: (66-53) 203367 FAX : (66-53) 203373
○外務省領事局政策課(医療情報)
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2850
○外務省海外安全相談センター(国別安全情報等)
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902
○外務省海外安全ホームページ:http://www.mofa.go.jp/anzen/
○WHO(世界保健機関)ホームページ:http://www.who.int/en
○厚生労働省ホームページ:http://www.mhlw.go.jp