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こんにちは、カオサン通りにございます旅行代理店「SawasdeeAngkorTour」の日本人セクションを担当させて頂いております丸山です。
私が弊社サワディーアンコールツアーの日本人セクションを担当させていただくようになり、現在まで約15000人以上の旅行者の旅のご相談に乗らせていただきましたが、旅の期間やご予算、やりたい事などにより旅のスタイルは本当に十人十色・百人百様。
タイに来た理由も、「遺跡・寺院観光がしたい」「綺麗なビーチに行きたい」「タイを拠点に東南アジアを周遊したい」、そして「バンコクの夜の街で遊びまくりたい!」・・といった定番のものから、変わったところですと「世界の温泉巡りをしている」「世界のビールを飲み歩いている」「世界中のカジノ巡りをしている」そして「世界のサーキット(レース場)巡りをしている」・・といったお客様もいらっしゃいました。
また「ワールドカップ予選のタイ-日本戦を観に来たんだけど、タイって他にどこか観るところありますか?・・えっ?アユタヤってタイだったんですか!?」「LUNA SEAのタイ公演を観に来たのに急に公演中止になってしまったので、どこかに行きたいんですけど・・えっ!水上マーケットってタイだったんですか!?」
・・などなど笑、本当に人が旅に出る理由は様々だなあ~・・と考えさせられます。
↑旅の始まりは「カオサン通り」から
そもそも私は「バックパッカー」という単語自体がハッキリした定義が無い曖昧な言葉だと思っていますので、どのような旅のスタイルが正しい・あるいは間違っている・・と言うことは無いと思うのですが、中には他人の旅のスタイルを批判したい方も やはりいるようで・・苦笑。。
そんな「他人の旅のスタイルを批判する人」に警鐘を鳴らす、以下のようなブログもあります。・・う~ん、どれも納得。。
■みっともないですよ?長期旅行者が陥りやすい旅人的中二病まとめ
https://matome.naver.jp/odai/2136352793238360901
■海外を旅して僕が感じた嫌いなタイプのバックパッカー4選
http://rikirikilove.com/2018/01/24/kiraina+tabibito/
■うざい旅人・バックパッカーの5つ自慢パターンあるあるwww
https://www.quitoairportshuttle.com/entry/annoying-backpacker/
話は少し変わりますが、私のコラムでは度々、日本人バックパッカーのマナーが年々悪くなっているというような内容の記事を書かせて頂いております。 もちろん、全てのバックパッカーのマナーが悪いわけではなく「マナーの悪い人の数が増えた」・・というよりは「無茶な内容や意識高い系の旅ブログ・ユーチューブなどの影響で、一部のマナーの悪い人たちが以前より目立つようになった」・・という言い方が正しいかも知れません。
多くの読者の方には私が書く記事の内容に関して賛同していただけているようですが、中には記事の内容にご批判のメールをいただく場合もあります。
もちろん、人により色々なご意見があるのは承知しておりますが、「カオサンの旅行代理店のくせに、お客様であるバックパッカーを批判するとは何様だ!」・・と言うような内容や、中には「夜道に気をつけろ」とか「営業妨害してやる」・・といった物騒なメールも来たりします・・苦笑
私はカオサンで旅行代理店を経営し、毎日カオサンに来ている者だからこそ、「バックパッカーの現在(いま)の姿」を一番近くで見ているという自負がありますし、タイ人の人たちに「日本人バックパッカーのマナーが悪い!」・・と思われたくないというとの考えから、自戒の念も込めて記事を書かせていただいていると言うことを、何卒ご理解いただければ幸いです。
先日、日本の某恋愛リアリティー番組の撮影隊(おそらく)が突然オフィスに来て、私が他のお客様を接客中に割り込んで話しかけられ、しかも無許可でいきなり撮影されるという事がありました。
また毎年、夏休みの時期になると弊社オフィスにはほぼ毎日のように「大学のゼミで海外の○○(ゲストハウス・旅行業・文化など)について研究しているので、取材をさせて下さい」・・という学生さんが来ます。
取材や撮影に協力させて頂きたい気持ちはありますが、この時期は繁忙期でお客様がとても多い時期です。弊社をご利用頂くお客様を優先してご案内させて頂いておりますので、取材や撮影等をご希望の方は必ず事前にメール等でお時間等ご予約いただきました上、ご来店頂けますよう、ご協力をお願いいたします。
↑一声掛けていただければ、好きなだけ撮影していただいてかまいません笑 見ず知らずの方から、いきなり写真をバシャバシャ撮られるのは、やはり気持ちの良いものではありません
つい最近、本当にひどい旅行者が弊社オフィスに来ました。
「日本に植物を輸出したいので、郵送の方法を教えて欲しい」・・とのこと。
私も友人の手伝いでタイの植物を日本に郵送した経験が何度かありますが、植物の輸出には植物検疫事務所にて「検疫証明書」や、植物の種類によってはタイから外国への「輸出許可証」を発行する手続きが必要になり、とても大変です。
仮にその手続きをせずに日本に郵送した場合、日本の空港の検疫で没収されたり、密輸とみなされ罰則を科せられる場合もあります。最悪それがワシントン条約に引っかかるものであれば、シャレにならない事態になることも。。
↑これが植物検疫証明書。バンコク郊外のカセサート大学まで行く必要があります
その旅行者にそのような説明をしたら、日本への郵送は諦めたのですが、「植物はもう買ってしまったのですか?」・・と私が訪ねたところ、信じられない答えが返ってきました。
「いや、街の街路樹に『ビカクシダ』っていうのが飾られてて、あのサイズだったら日本で一万円以上で売れるんで、送料が安かったら送って日本で売ろうかなって思ったんですけど」・・っておいおい!もしかして、盗んだものを売ろうと考えていたの!?
↑カオサン通り近くの大通りは、国王陛下の生誕パレードの為 飾り付けが賑やか
↑木の真ん中あたりの緑色のやつが噂のビカクシダ
「いやータイだから、バレないんじゃないですかね笑?ぼちぼち帰国するし」
いやいやいやいや、、、バンコクには街の至る所に防犯カメラが設置されていますし、そもそもそのビカクシダは、おそらく現国王陛下の生誕パレードの為に飾り付けられたもの。下手をしたら「王室不敬罪」で罰せられることも考えられます。
度々インターネット上でも話題に上がる「路上パフォーマンスなどで旅資金を稼ぐベッグパッカーやヒッチハイカーなどの物乞い旅行者」そして、しかるべき許可を得ずにタイで仕事をする「不法就労者」(タイでは賃金を伴わない就労・・例えばゲストハウスのボランティアスタッフなども違法)・・もういい加減に、タイを見下したような事をするのはやめませんか?・・おそらく、当事者の人達は何かしらの理屈を捏ねて正当化しようとするのでしょうが・・
日本の観光地で外国人観光客のマナーが悪く、各地でトラブルが発生している・・と言うような記事を見ますが、タイに来る日本人バックパッカーも同じような事をしている・・と言うことを是非この機会に知っていただければと思います・・って言うことを書くと、「いや、それは日本人を装った他国の人間だ!」とか「こいつ(私)は日本人じゃない!」とか「反日思想だ!」・・とか言う人が必ず出てくるんですが・・苦笑・・私は日本人として、日本の事を悪く思われたくないので、こうして多くの読者がいるハイパーリンクスさんのコラムの欄をお借りして記事を書かせていただいております。
月並みな言葉で恐縮ですが、「郷には入れば郷に従え」。
訪れた国や地域の決まりや習慣を守り、日本人として恥ずかしくない行動を取りたいものですね・・と、再度・自分自身への戒めも込めて、今回のコラムを締めたいと思います。
・・あ~あ、またクレームのメールが来るのかなぁ~苦笑
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