|
|
こんにちは、カオサン通りにございます旅行代理店「SawasdeeAngkorTour」の日本人セクションを担当させて頂いております丸山です。
ご存じの方も多いと思いますが、タイは日本人であればタイ入国から30日間であればノービザで滞在が可能です。
・・で、以外と知られていないのが、陸路でノービザ入国した場合は年間2回までしか入国の許可が下りない・・と言うこと。
2016年12月15日付けで、在タイ日本国大使館のHPに以下の様なお知らせが掲示されています。
タイ入国に際してのご注意(陸路入国回数の制限)
タイ入国管理局は国境を接する国からの査証免除措置を利用しての入国を暦年で2回までとする旨の内務省令を12月1日付け官報に告示しました。同措置は12月31日より施行されますので、陸路でのタイ入国を予定されている方はご注意ください。
上記の措置は、ビザ免除制度を利用して出入国を繰り返し、実質上長期滞在を行う者を規制するために講じられたものです。これまでも当館より注意喚起を行っておりますが、短期観光以外の目的でタイへの入国を希望する場合、入国前に目的にあったビザを取得するようご留意ください。
あまり知られていないのも当然と言えば当然、タイでは過去にも同じような決まりが施行されては曖昧になり、そのうちに決まりが有名無実化されてしまう様な事が多かったので、「まあ今回も、いつも通りタイっぽく曖昧な感じでしょ?マイペンラ~イ!」・・ってな感じで受け取る人が多いのでしょう、あまり情報が拡散されない為に、ノービザ陸路入国の回数制限をご存じない方が多いのです。
実際、2016年12月の施行から数ヶ月は「パスポートのチェックが厳しかった」とか「入国理由などをしつこく聞かれた」などのお客様からの報告がありましたが、そのうちいつも通り(笑)に曖昧な感じになり、2017年の終わりくらいには そのような報告は少なくなってきました・・が!2018年に入ってからというもの、ノービザ陸路入国に関するトラブルの報告が異様に増えております。
さらに特筆すべきなのが、まだ1回目のノービザ陸路入国なのに、タイに入国させてもらえずに、国境で追い返された方の報告が、私が把握している限り3件あったと言うことです。
入国拒否された国境はタイ-カンボジア国境のアランヤプラテートが2件、タイ-ラオス国境のノーンカイで1件。
ノーンカーイで入国を拒否された方は、以前にノービザでの空路出入国を繰り返していたのですが、ノービザ陸路入国はノーンカーイが初めて、、にもかかわらず入国を拒否され、また「ラオスからの空路入国も認めない」と言われて、仕方なく経由便でマレーシアまで行き一度入国、そしてマレーシアからバンコクまで来て空路入国という形を取りました。
アランヤプラテートで入国を拒否された方2名の方(お友達では無く、別々のケースですが)は観光ビザやビジネスビザでは何度か出入国を繰り返していたのですが、同じくノービザでの陸路入国は初めて、、にもかかわらずタイ入国を認められずにカンボジアのシェムリアップまで戻り、飛行機でバンコクに戻ってきました。
3名に共通していたのは、タイ入国後、30日以内にタイを出国する航空券なりバスなりのチケットを持っていなかったと言うこと。ノービザ陸路入国のご予定がある方は、タイ入国後30日以内に第三国へ出国するチケットを予めご用意頂く事をお勧めします。
入国の基準が厳しいというのは、要するにタイでの不法就労を疑われているという事かと思います。
正規なビザ、労働許可証を持たずにタイ国内で不法で就労する日本人があまりにも多い為に、ノービザ陸路入国に関しては「年間2回までしか認めない」というルールが出来たと思うのですが、それがさらに厳格化されているようです。
※実際に、上記3名のうち2名は不法就労目的のビザランをされていた方なのですが・・
正規なビザ、労働許可証を持たずにタイ国内で就労すると言うことは、当然の事ながら違法です。発覚した場合は高額な罰金や国外退去、数年間のタイ入国禁止、数年間に渡り不法就労していたなど悪質なケースは、最悪は刑務所に収監される場合もあると聞いております。
また、タイでは無報酬のボランティアを行うにも労働許可証が必要らしいので、「私は報酬を貰っていないので、不法就労にはあたりません」という言い訳も通用しないようです。
思い当たる節がある方は、次回のタイ出入国の際にはくれぐれもお気をつけ下さい。
これが私のビジネスビザ(ノンイミグラントビザ・タイプB)と労働許可証。 タイ国内でお仕事をする場合は必ず必要なものですが、残念ながら取得せずに不法で就労されている方も多いのが実情です。
タイへの陸路ノービザ入国拒否の新情報、空路も安泰ではない? に続く
関連記事