いとたく親子のバンコク・プロレス観戦記［GATOH MOVE PRO WRESTLING BEFORE THE STORM］

前回の興行から早1ヶ月程が経とうとしていた。（参照 いとたく親子のバンコク・プロレス観戦記［我闘雲舞ライブ＠ブルーボックススタジオ#3］）今回はタイ人選手のみでの戦い、前回は大いに外国人レスラーの助けを借りた内容であっただけに”どのような戦いを披露するのか”大いに興味を持っての観戦となった。
今興行は4試合、どれも痛みが伝わる戦いが繰り広げられた。胸を真っ赤にさせながらのチョップの応酬、ラリアットやボディースラム等間近かに響く”ゴンッ”という音が臨場感を醸し出していた。
そんな中、試合中にお菓子を食べていたGATOH MASKは他の選手達とは違った色をこの紫のリングにもたらしていた。男女混合タッグマッチで相手の女性選手LOTUSに好意を抱いていたGATOH MASKは、最初から味方であるPEPPERMINT選手との共闘を拒否。試合中にLOTUS選手の応援を始めるわLOTUS選手にセクハラ紛いの行為をするわで我が儘のし放題。しかしこのレスラー、スピードを武器に覆面レスラー特有の飛び技も持っていて、終始会場を沸かしていた。”いとたく”は勿論のこと、”いとたく”の息子”RION”も彼の虜となっていた。

前回興行で存在感を示していたコンビ”BAD COMPANY”はそれぞれシングル戦に登場。相変わらずの目付きの悪さに触れ、”いとたく”親子は終始ビビり捲っていた。でもね…｢根は良い人達なのかな!?｣というシーンも見られた。場外乱闘時は観客に場所を開けるように指示してから相手選手をパイプ椅子へ投げ飛ばしていたし、相手選手をリングへ投げ入れると｢(観客へ椅子に)お座り下さい｣とばかりにジェスチャーしていた。”いとたく”はこの悪役コンビに大いに期待をしている。これからもチェックしていきたいなと…。
全4試合が終わり、全選手がリングへ集まり最後の挨拶を行う時にコミッショナーからタッグリーグ戦を開催する事が発表された。”BAD COMPANY”や”FENRYU＆KEN CHAN”、そして男女コンビの”EK BAKI＆BLUE LOTUS”が出場の名乗りを挙げていたが…このタッグリーグ、トロフィーを賭けての戦いとなるそうだ。｢ベルトじゃないんだ｣と思わず突っ込んでしまったのは俺だけでは無いであろう。
試合が終わり、会場を後に…と受付にて選手プロマイドが売られていた。子供達が欲しがったので1枚ずつ好きな選手のモノを選ばせた。息子”RION”は真っ先にGATOH MASKのモノを選び、本人にサインをおねだりしていた。娘”KIRARI”は何とBAD COMPANYのモノを選択。前回観戦時に｢実はプロレスラーになりたい｣と衝撃告白をした娘はわざわざクールダウンをしていたBAD COMPANYのGOLEM THAI＆P-NUTZ選手をGATOH MASKに呼び出して貰ってサインを貰っていた。悪役が好きという事は…娘は”北斗晶”を目指しているのだろうか。｢やっぱり良い人達なんじゃねぇ!?｣と感じながら、写真にサインを書いて…でも怖い雰囲気を醸し出している両選手に俺は｢頑張って下さい｣と思わず日本語で話掛けてしまった。
俺はこれからもこの紫のリングへ通おうと思う。俺とは(サッカーとは)違った形で戦いの熱さをここバンコクで伝えているGATOH MOVE PRO WRESTLINGを応援していきたいし、彼らのマイナー団体からの成長を身近に感じながら俺自身の刺激としていければと感じている。次回興行が今から楽しみである。

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