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武井壮 独占インタビュー in バンコク~はじめてのタイ映画出演を語る!

2024年7月15日 配信

タイ初の宇宙が舞台の超大作映画「URANUS 2324」。主演をタイの人気GL(ガールズラブ)女優であるフリーン(サローシャ・チャンキムハ)&ベッキー(レベッカ・パトリシア・アームストロング)の2人が務めています。この映画で“百獣の王”こと武井壮さんがタイでのスクリーンデビューを果たしました。



「URANUS 2324」は現在タイ全土で公開中ですが、2024年7月2日に、バンコクのサイアムパラゴンでプレミア上映会が開催され、武井さんも舞台挨拶に登場。その前の貴重な時間を頂戴してお話を伺いました。

武井壮
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はじめてのタイ映画出演

--今回、タイ映画「URANUS 2324」に出演することになったきっかけを教えて下さい?

武井壮:40代は日本で芸能を頑張ろうと考えていて、50代になったら海外で仕事をしようと決めていました。去年50歳になっていろいろな国の芸能エージェントなどに売り込みをしたり、実際にアポを取って会ったりしていたんです。タイのエージェントもその1つで、今回の映画のお話が来たんです。

--「URANUS 2324」のテーマやストーリーについてお教えいただけますか?

武井壮:2人の女性が運命的に出会い、恋に落ちます。彼女たちは宇宙飛行士とフリーダイバー、お互い突然のアクシデントが起こり引き裂かれます。しかし、時空を超えて、再び出会い、また引き裂かれる…2人の運命はどうなるのかという壮大な物語になっています。

--予算的にも壮大な映画ですが、物語も壮大ですね!武井さんはどんな役を演じられるんですか?

武井壮:実は悪役なんです。

--え~っ、武井さんの普段のイメージと全然違う役ですね!

武井壮:彼女たちが体験する1つの時空間が、第二次世界大戦中のタイなんです。そこで僕はベッキーがイギリスのスパイなのではないかと疑って追い回す執念深い日本兵の役をしています。

--この大作の重要な役の1つに抜擢された理由は何だと思いますか?

武井壮:NHKの大河ドラマ出演時の資料などを送って、監督が今回の役柄にピッタリだということで、去年タイへ来た際に話が進みました。

--あ、タイのシニアプロゴルフのアンバサダー就任の記者会見があった時に実はすでに話が進んでいたんですね!

 

日本とタイの現場の違い

--タイの映画撮影の現場は日本とは違いますか?

武井壮:タイは良い意味で自由ですね。日本だと重要な役者は控室があって、本番までそこで過ごしますが、タイでは主演も脇役も同じ部屋を使って着替えもメイクもしていましたね。部屋がなくてみんなテントで、みたいなこともありました。

--そうなんですね!

武井壮:そんな感じですから、主演のフリーンとベッキーとも楽しくおしゃべりをするチャンスがたくさんありました。ジャングルの撮影での待ち時間にマットに一緒に座って「あなたは日本で何しているの?」「TVに出て自分の番組も持っているよ」とか。すごく距離が縮まりました。ベッキーちゃんが僕のウィキペディアのページを調べて、「ここに書いてあるこれ本当なの?」って聞いてきたり。
2人ともすごくフレンドリーなんですよ。パーソナリティが素敵な2人なので待ち時間終始楽しく過ごすことができましたね。全体としてフレンドリーなキャストとスタッフの距離の近い現場でしたね。監督とも1シーンごとに「これどうだった?」と確認したりできましたし。

 

フリーン&ベッキーの印象

--フリーンさんとベッキーさんの性格を分析していただけますか?

武井壮:フリーンちゃんはすごくしっかり者ですね。もちろんひょうきんな面もあって面白いことを言ったりもします。そして、ONとOFFがはっきり分かれますね。仕事に対して真摯で集中度がすごいんです。一方、OFFの時は端っこで静かにしていて「あれ、あんなとこにいたの?」みたいな。ところが、本番直前、衣装を着てメイクをしてカメラの前に立つと存在感がすごくて、強い女性像を感じさせてくれます。

--ベッキーさんはいかがですか?

武井壮:ベッキーちゃんは普段から柔らかくて、いつもニコニコしてみんなに話しかけてくれたりして、挨拶しても「ハロー!」って返してくれて。本当に良い子で。女の子らしい女の子ですね。イギリスの方とタイの方のご両親を持つハーフなので、
欧米人のような風貌とアジア人らしい繊細な表情が入り混じっていて、カメラの中でも外でも映えますね、どこにいてもベッキーちゃんはすぐに分かります。花のように現場を明るくしていますね。
フリーンちゃんとベッキーちゃん、お互いに対照的な面を持っているからこそ、GLドラマでもそれぞれの個性が輝いているのだと思います。
この撮影を通じて2人が大好きになりましたね。

 

アイデアを出してリアリティを出す

--今回の映画のセリフは日本語ですか?

武井壮:日本語なんですが、設定にそぐわない物があったりして微調整をすることが必要でした。例えば、私が演じる上官の命令に対し部下が「はい」と答えるんですが、軍隊なら「はっ!」という感じですよね。他のセリフも気になった物を監督に演じながら提案し少しづつ変えていきました。

--武井さんのアイデアがリアリティをもたらしたんですね。

武井壮:現場で一番驚いたのは、アクションシーンをどのように演じるのか事前に分からないんですよ。日本では入念にリハーサルをするんですが、タイだと本番の直前、アクション監督の方が来て「一度やってみて」と言われ、刀を振ったりすると、「ちょっと違うなあ、こうかな。そして、殴ってみよう」とかどんどんアクションが増えるんです。そして、アングルなども変えながら何度も撮るんです。反対に、こちらから、「こんな感じはどうだろう?」と提案もしました。相手は女優さんで怪我をさせる訳にはいきませんから、刀で切る場面も相手に合わせて少しスローに振り下ろしたり、一連の流れを監督に見せてOKを貰う。超現場主義で、良い経験になりましたね。
良い意味で緩やかな現場ですよね。タイですでにもう1本(2024年内公開予定の「TA BONG PLUM」)の撮影をしているのですが、そちらでは午前6時に入り、僕の出番が10時間後でした。洞窟の中でムカデに刺されたり、また違う意味で大変な撮影でした(笑)。

 

今後のタイでの活動は?

--今後もタイでの活動は映画中心でしょうか?

武井壮:いろんな作品に出たいですね。日本人の役なら僕だと声をかけてもらえるようになりたいです。映画に限らずドラマとかも。そちらのプロデューサーさんにもお会いしているので。

--ゴルフの方はいかがでしょうか?

武井壮:シニアツアーアンバサダーをさせて頂いているので、スケジュールが許せば参戦したいですね。またプロテストの方にも再挑戦したいです。去年、2日目は良かったのですが、初日に叩いてしまいました。テストに合格してタイでプロゴルファーとして活躍したいですから。アクター兼ゴルファーですね。

--タイ以外の国での活動も視野に入れてらっしゃいますね?

武井壮:エンターテインメント文化がある所ならどこでもですね。すでに以前インドでもヒット作品に出演しています(同国のアカデミー14部門を独占した「ミルカ」)。まずはアジアで1つづつ仕事をしっかりこなして評価が得られたらと思っています。今回は、注目を浴びる大作に出られ、すごく良いスタートが切れました。これをきっかけにどんどん世界の作品に出て、「あの日本人最近よく見るよね、ウチでも使ってみようか」という風になりたいですね。
海外の映画出演というとハリウッドをみんな連想するんですが、僕は今まであまり日本人が通ってこなかった形で大きな作品につながるチャンスを手に入れたいと考えています。日本の芸能界でも独自のルートで進んできたので、海外でも同じように独自のルートで勝負していきたいと思っています。日本の皆さんも後に続けるような道ができて、みんなでいろいろな作品に出られるようになりたい。日本人はもっと世界のエンターテインメント界に出ていくべきだと思っているんで。

--ありがとうございました!

[インタビュー・記事作成:梅本昌男]

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