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「バンコクの朝をもっと爽やかに」というコンセプトを掲げ、2014年6月に発足した“グッドモーニングFC(以下GMFC)”というフットボールコミュニティーがある。最近では活動を夜だったり、フットサルだけでなくソサイチ(7人制サッカー)など、更に大会運営や勉強会など裾野の広げて活動をしている。代表の真野浩一氏は友人にて、色々な活動やイベントなどに誘ってもらっている。
“1st Expact Cup 2020”という謎の大会招待状がGMFCへ届いたという。40歳以上の11人制サッカーの試合ということで、このGMFCの監督を務めるカセサートFCの現役サッカー選手の小島聖矢監督から「CBが欲しい」と打診を受ける。試合に飢えていた昨今の自分、そんなん行くに決まってんじゃん!!
最初は親善試合と聞いていたのであるが、FBなどで調べてみるとトロフィーが用意されていたり、大会告知バナーにはイングランドや韓国の国旗、更に日程が11月29日/12月5・6日と記載されている。「リーグ戦なのかな⁉」…“18人登録で交代は自由”というが、まぁ何分の試合だろうとサラサラ交代する気は皆無ということで。
会場はラムカムヘンから程近いPhasakan Sport Centerという天然芝のグランドという…ん⁉自分が所属したRajpracha Thailand FCが洪水明けに使用していたグランドじゃん。ここのクラブハウスでチャリティーT-shirtの販売を手伝って貰った思い出の地であった。
会場入りして大会詳細が明らかになってきた。40歳以上のタイ人チームの強化が目的の大会、11月29日(日)にはイングランドに8-1、昨日は4-0で韓国を退けているという。大会側が用意したユニホームには日の丸が付いている。日の丸をつけてタイでプレーするのは12年前のJFL選抜での遠征以来…。試合前には“君が代”斉唱が行われた。
GMFCはフットボールコミュニティーという事で、あくまでも親善試合と受け止めていた。その中で現役選手も(監督を含め)3人ほど抱えていたので、楽勝ムードの緩い雰囲気で試合に臨んでいた。しかしキックオフ直後、その緩い雰囲気を一変させられる。両サイドの裏をどんどん付いてくるサッカーで、凸凹のグランドも手伝い自陣に釘付けにされたのである。「やばっ、(相手)強いかも⤵」…。
たまたま…本当に偶然に現役選手を両サイドバックに配置していたお陰で何とか持ち堪えることが出来た。30分3本で行われた試合、2本目に監督を投入し完全に試合を支配することに成功、2点とも現役選手のパス交換からネットを揺らしたことは内密にしておこう。
3本目は勝ちに来たタイ代表に猛攻を喰らう。そこで「しっかりスライドしろ!!」「大事(な時間)だぞ、集中しろ!!」声を出し、1点を失うも何とか持ち堪えて勝利することが出来た。「いや~、“いとたく”さん熱く戦ってますね」なんて嬉しい声。でも自分って元々そういう選手では無く、現役時代にディフェンスラインをまとめる仕事を与えられた際に、“戦える選手”を演じていたのかなぁと。
試合後にセレモニーが行われた。ごはんやビールを飲みながら、表彰式。大会主催者は「今日の前に2勝しているから優勝はタイ代表だ」なんて冗談を言っていた。話を聞くとシニアのタイ代表として活動していて、今日の負けを非常に悔しく思っているらしい。国旗の入ったユニホームを着てプレーするって、そういう事なのかもしれない。タイ代表の選手達がセレモニーで披露した“タイ代表の誇り”を表現した歌を聞いて、対して意味も解らないくせに不覚にも涙ぐんでしまった。
第2回大会でのリベンジを宣言してきたタイ代表。こっちもさらさら負ける気は無い、(現役選手の力を借りて)…返り討ちにしてやるっ(苦笑)!!
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