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残り試合が少なくなってくると、選手だけでなくスタッフも来季へ向けてのアピールや、この時期活躍出来ると同時に行われているW杯予選やU-23アジア選手権(兼東京オリンピック予選)への出場、国の代表が見えてくる。当然上位対決は優勝争いやACL枠獲得の争いも重なり、観戦者にとっては(無責任な発言に聞こえてしまうかもしれないが)見応えのある試合が多くなる。
前半戦の不調が嘘の様に5位まで浮上して来たムアントン・ユナイテッドと是が非でも5位以内でリーグを終えたい現在6位のサムット・プラカーン・シティーFCの上位対決をサムット・プラカーン・シティー・スタジアムへ観戦に訪れた。
試合前日にキアタニ・サッカーキャンプのサムット・プラカーン・クラブハウスを訪れた。丁度スタッフ・ミーティングが行われていたので、外で待とうとした際に「中で待っていて貰って大丈夫ですよ」と村山監督からお声がけ頂いた。「(ミーティング内容を)外に漏らさなければ…(苦笑)」とのお灸を据えられて。
そこでムアントン・ユナイテッドを丸裸にした攻略を確認し、場をスタジアムへ移し前日練習で入念にチェックを行い、翌日の決選を迎えたのであった。
ムアントン・ユナイテッドのNo.22佐藤大介選手(フィリピン代表)を観るのも楽しみにしていたうちの一つ。日本育ちのハーフのだという事で、現在サムット・プラカーン・シティーFCのキープレーヤーまでに成長しているNo.11JAROENSAK WONGGORN選手とのマッチアップ。お互いがスピードスター同士で早い×2。ムアントン・ユナイテッドの先制点は、そのマッチアップを制した佐藤選手からのクロスから生まれた。
先日練習でサムット・プラカーン・シティーFCが入念に確認していたのが、左サイドのショートコーナーとJAROENSAK WONGGORN選手からのアーリークロス。こんなにスカウティングから「ココを突こう」と練った作戦が嵌ることってあるんですね。左サイドからのコーナーから生まれたNo.32 BOWORN TAPLA選手の弾丸ミドル。そして右サイドの比較的浅い位置からピンポイントにJAROENSAK WONGGORN選手から放たれたアーリークロスをNo.71 IBSON MELO選手は流し込んだ。まぁ失点も村山監督が懸念していたところを突かれたことの想定内の失点だったのだけれど…。
あんまりこんなことは書きたくないのだけれど、この試合に限っては完全にムアントン・ユナイテッド寄りの笛だったかな。4~5本あった不可解なFK、No.7 HEBERTY選手のキックは得点の臭いがし、本当に脅威であった。
タイリーグ1:トヨタ・タイ・リーグも残り2試合。優勝及びACL出場を巡ってはブリラム・ユナイテッド、タイポート、チェンライ・ユナイテッドの3チームに絞られた感がある。現在6位につけるサムット・プラカーン・シティーFCはこの残り2試合で4位のバンコク・ユナイテッド、5位のムアントン・ユナイテッドを捲るか否かで、来季へ繋がる環境が著しく変わってくるのでは無いだろうか。
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