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3バックか4バックか -いとたく独自の戦術論-

2018年3月6日 配信

 3バックか4バックか -いとたく独自の戦術論-

タイ人選手達がJリーグ開幕から得点を重ね、勝利に貢献する大活躍しているという報がタイにも届いています…が、今回は全く関係のない戦術の話。



いつの時代も3バックか4バックかで熱い議論が交わされる。「3バックの方が5バック気味になるから守備的だ!!」とか、「4バックの方がサイドで数的優位を作れる!!」とか。俺がバンコクで現在所属しているサッカーチーム“Japan All Stars“は、タイの育成リーグに参加している。年明けからキャプテンが変わり、4バックから3バックへと変貌を遂げた。

個人的には超攻撃的にプレーしていた”松田直樹選手”のプレーが好きだったね。3バックでは使うけど、4バックでは使わない…と評されて、現役時代突如スタメンからベンチ外へ追いやられた時期もあったっけ。

20代の頃は3バックの右を主に担当することが多かった。フィジカルに絶対的自信を持っていたので、コンビを組むサイドハーフの選手に「思い切り攻めて良いよ。守備時は(中を切って)右に追い込みさえしてくれれば何とかするから」と伝えていた。

30代では4バックでどちらかのセンターを担当し、相方のストロングポイントを活かしながらプレーしていたかな。体力的な衰えを痛感していたのも影響していたであろう。

とはいえ、3バックも4バックも細かな戦術での動き方の制限が出てくるにせよ、要はコンビとなる相方の特徴を活かさせ自分の個性も出せる様に予測し・ポジションニングを取り・プレーして行けば良いんじゃないかな。一昔前は”攻撃は閃き、守備は理詰め”なんて言われた時があったけど、理詰めじゃ個性は死んじゃうからね。

結果が出ても出なくても「ああじゃねぇ、こうじゃねぇ。」とグランド脇で話しを始めるJASのチームメイト達の熱さが好きである。でも極力話し合いには参加しないで、でも聞き耳を立てる様にしている。彼らのやりたいやり方を手伝ってやるのが戦術練習に加われて無いにも関わらず、試合に出して貰っているベテランの役割だと思うのでね。1人でも「このシステムはやり辛い」と思ってしまったら、話は終わってしまうから。まぁ必要な時は発言するけどさ。

 3バックか4バックか -いとたく独自の戦術論-

ちなみに我が息子は感覚の人、試合が終わって「どうだった」と聞くと如何に考えてないかが良く分かる。でもね、それでよいと思う…自信を持ってプレーしているから。俺も若いころは感覚だけでやっていたし、ベテランになるに連れプレースタイルを考えながら変えていく作業が楽しかったからね。現役選手晩年は身体も頭も疲れてた…要は味方のストロングポイントも、使えるものは使って個性を発揮出来れば上手く行く。それが3バックも4バックも関係無くチームの個性となるんじゃないかな。

伊藤琢矢(いとたく)
アマチュアに拘りプレーを続けた20代。33歳でのプロ契約を期にJリーガーを目指す事に。大宮・岡山・北九州とJリーグ昇格に携わり、自身は36歳でJのピッチに立った。2011年よりタイに活躍の場を移した「夢追人」。
いとたくブログ『夢追人』
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