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2017年3月31日~4月3日、三鷹市を拠点に活動するEl Cieloサッカークラブがタイ遠征を行った。折角なのでこちらに滞在しているCreer fcの選手達との交流が出来れば良いなとは思っていたんだけど、こっちは春休みが長い関係で一時帰国している家庭が多く実現ならず。31日はバンコクのサッカーの聖地(!?)、Arena10にて練習をして貰った。俺はCreer fcを卒業してから10日程全く身体を動かしていなかったのだけれど、軽い気持ちで練習に参加…この考えが甘かった、超ハードでやんの。北九州時代の監督”ジョージ(与那城)”さんが言ってたっけ、「サッカーは若い人のスポーツ」だって。El Cieloの選手達はまじめで大人しい印象、”面白い”と思える選手が何人もいた。動けないのに口煩い”おっさん”を受け入れてくれて有難う、一緒にボールを蹴れて楽しかったよ。
折角タイに来てもらったのでね、4月1日と2日はそれぞれタイの3チームを招待して交流を目的としたOne-Dayの大会を開くことにした。
初日は”ピサノルーク””バンコククリスチャン””ナワミン”にEl Cieloを加えた4チームにて、11人制サッカー大会。この時期には珍しく朝から雨が降り…8時開始だと言っていたのにみんな遅れてくるのよ。「雨が降っててさぁ、バイクだから…」というのが遅刻した審判の言い訳。もう本当に”El Cieloさん””キアタニさん”ごめんなさいって感じでの大いな不安の中大会はスタートした。
初日、2日目とも午前中に総当たりで予選を行い、午後からトーナメント。優勝は”バンコククリスチャン”、El Cieloは動きが重く普段対戦している日本人と違う感覚でプレーするタイ人チームに戸惑いを隠せないまま初日を終えることになった。
2日目は”デックチョン(チョンブリ)””VSA(カンチャナブリ)””クーガーフォレスト(ランジット)”にEl Cieloを加えた4チーム。前日の大会を受け「熱く戦うことの大切さ」を監督から注入されていたEl Cieloが大躍進を遂げる。萎縮していた選手達が激しくプレスに行っている。本当にこの世代は何かの掛けで選手もチームも大きく変わるなぁと実感。俺はEl Cieloのスタッフじゃないんでね、帯同はしていたけど極力コーチングはしない様にしていたんだけど、監督さんが「気付いた事があったらどんどん(選手達に)言っちゃってください」と…んで、背が低い選手に「(CKの時)ここにボールが来る確率が高いから、こうやって入ってみな」とか、上手くキック出来なかった選手に「この角度から入ると蹴り易いよ」といったアドバイスした。するとこの選手達が得点しちゃったんだよね、かなりの出来過ぎ感はあったけど、指導って面白いなと改めて感じたね。
大会の方は準決勝で負けているチームがいきなり「相手の年齢確認をさせろ」と怒り出したりのアクシデントはあったんだけど、「日泰の交流を目的にやっているんだからそう熱くならんと…」。「俺達は優勝を狙いに戦っているんだ」という気持ちも分からんでもなかったけどね。
結局勢いの乗ったEl Cieloが大会2日目を制覇、劇的なフィナーレを迎えた。
あるチームのコーチが「今度は(タイのチームが)日本へ行かなきゃね」と言ってきてくれた。俺もサッカーを通じた国際交流の場を引き続き提供して行けたらと感じたね。Creer fcとしては俺自身最後の仕事となったけど、3日間貴重な経験を沢山させて貰いました。
「(El Cielo)また来いよ、タイでみんなに負けないチームを作って待ってるから」。
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