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バンコクには女性のフットサルチームも多く存在し各チームで鎬を削っている。しかもね、何気にレベルが高いんだよね。俺は元々このレディースクラスのカテゴリーは指導担当では無かったんだけど、「ちょっと練習試合をするので、アドバイスが欲しい」と言う事で、顔を出しコメントしたのが始まり。昨年11月だったかな、その時は各々バラバラに動いている様に見受けられたので”ゴールある球技の鉄則”的なモノを伝えた。
毎年6月と12月に日本人にとっては1大イベントであるフットサルの祭典、Girasole Cupが開かれる。昨年12月に行われた前回大会にてCreerレディースチームは、どのチームに対しても接戦に持ち込めた様で…彼女達には自信になったと同時に「是が非でも勝ちたい」という気持ちが芽生えた。「このまま続けて欲しい」という事で、今年の1月から指導にあたることになった。
週1で行われるCreerレディースの練習に加え、月2回のペースで行われるチーム練習。彼女達は確実に技術が向上していたのであるが…。
とある日、「練習試合があるので…」というので、覗いてみた。やっぱり個人個人の技術は上がっていたんだけど、やり方がね。結局この日も未勝利に終わった。
彼女達は自分達でフットサルに対して勉強をしている様で、試合後のミーディング(飲み会!?)を欠かさない。そこで「相手はこういうやり方をしていたよね」とか「こうやってボールを動かしてたよね」と、とことん話し合う。この日のミーティングには「コーチも是非」という事で、早速「キツい言い方かも知れないけど、今のままでは何時まで経っても勝てないよ」と伝えた。
「勉強熱心なのは分かる、だけど強いチームと同じやり方をしていても差は埋まるかも知れないけど勝てない。コピーはオリジナルを超えられない」という事。ではどうすれば良いか、「”こうやりなさい”という徹底・戦術は押し付けない。戦い方のベースは伝えていくので、あとは選手達が肉付けして行って欲しい」選手達はヒントが記載された作戦ボードとにらめっこしながら早速議論し始めた…。
やっぱりね、最終的にはボールを蹴ることが楽しくなって欲しいんだけど、そのことは指導者としてはどのカテゴリーでも一緒。そしてその結果として試合に対して選手達と一喜一憂していく…いつまでも教え子達と続けて行きたいことである。Girasole Cupまではあと3ヶ月もある。熱さを兼ね備えるCreerレディース戦士達の今後の成長・変化に期待して行こうと思う。
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