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9月26日(土)、普段とは違う試合形式フットサルでの練習試合にて試合開始から”勝つんだ”という気持ちに持って行けてなかった選手達に「サッカーなめてんじゃねぇ!!」と激怒してからの彼らの2ヶ月間での変化は凄かったね。
12月6日(日)、在タイ日本人によるフットサルの祭典”Girasole Cup”がバンコクのArena10で行われた。6月に行われた前回大会で中学生チームは優勝、今回我がCreer fcはディフェンディングチャンピオンとして臨んだ大会なのであるが、その決勝でフルタイムプレーしていたのはGKのRYOJIだけ。中心選手は皆中学3年生であったのだけれど、彼らは現在受験勉強の真っ只中、新中学生チームは1・2年生のフレッシュなメンバーで構成されていた。全勝優勝をしていたことは、やっぱり彼らには無言のプレッシャーになっていたように感じたね。
普段は特にこの大会に向けての準備はしない、最低限の戦い方を確認することで自分達のやり方を貫かせていた。しかし今回のメンバーは色々な特徴を持つ個性豊かな選手が揃っていたので、相手のやり方に合わせてメンバーを変えシステムや戦術を変えながら戦ってみた。よくプロサッカー等で”戦術が嵌った”という監督のコメントを聞くことがあるが、”この選手の個性を活かすにはこの選手と組み合わせてこのシステム”といくつかのオプションを用意していた。これは単なる思い付きでは無く普段の練習から感じていたこと、それを1週間のフットサル大会への準備期間でチェック出来ていたんだよね。
決勝では緊張で固くなり3失点を早々にしたのは唯一の誤算だった。だけどそこから同点に追いつきPKまで持って行った彼らに普段の幼さは微塵も感じなかったね。ほんとこんなこと言ったら誤解されるかも知れないけれど、監督をしていて楽しかった。
実は決勝を前に彼らにはこんなメッセージを送っていた。「前回の決勝は中学3年生の奴らに連れて来て貰ったもの。今回は自分達で勝ち獲ったモノ、さぁ自分達で用意した舞台を楽しんで来い」と…本当は気持ち良く送り出してあげたかったんだけど、涙ぐんじゃった。彼らの成長が素直に嬉しかったからね。
「前回の金メダルより今回の銀メダルの方が嬉しい」というのはある選手のサッカーノートより…大会というのは、その日だけでも選手を大人へと成長させてくれるんですね。
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