第238回 タイで生活するための知恵 －ソンクラン旅行にて学ぶ－

2015年5月5日掲載

タイのソンクラン休みは如何過ごされましたか。思えば”いとたく”はソンクランの過ごし方でその時々の状況が振返れる。渡タイ初年度はソンクラン休みが無く練習、練習場への行き道にて本場水掛け祭りの洗礼を受け、練習グランドに着くまでにビショビショのドロドロにされた。2年目は突然の引退のために就職活動をしていた。家族が一時帰国をしていた為に1人部屋に籠りインターネットを使って求人情報を漁ってたっけ。とにかく自分の未来が不安で堪らなかった。3年目はソンクラン祭りの本場チェンマイへ。前月に働き先を辞めバンコクで指導者としての1歩を踏み出していた頃だった。そして昨年は｢”いとたく”タイへ何しに行ったの!?｣と思われるのが嫌で4年間一度も一時帰国をしていなかった日本へ。やっと｢バンコクで指導者をしています｣と胸を張って言える状況になっていた時期だったね。そして今年は…

Krabi旅行、デカプリオの映画の舞台となったKrabiに一度は行ってみたかったんだよね。指導者として所属クラブを移籍してCreer fcのAcademyチームの方向性を整理、更に色々な活動の将来性が見えてきている時期だけに、毎日がいっぱいいっぱいで正直疲れていた。だからちょっとリフレッシュ出来る環境を欲していたんだよね。
今回のコラムで言いたいことは実はKrabi旅行の事ではなく、｢タイで旅行をする際は…｣ということ。タイ人は個々人がIDカードを持っている。あまりタイでは印鑑証明の文化が無く、全てはIDカードを提示することとサインをすることで手続きが完了する。外国人はIDカードが無いので、選手時代国内の遠征時は必ずパスポートを持ってくるように指示されていた。ちなみにタイの運転免許にはパスポートナンバーが明記されているので、IDカードやパスポートの変わりとなるので非常に便利。
国内の飛行機やホテルのチェックインもパスポート提示が求められる…このことを今回の旅行時に忘れていて、あわやKrabi旅行中止の危機に立たされてしまった。俺は免許証が、そして家内はたまたまパスポートのコピーを携帯していたので事なきを得たのであるが、娘と息子の分である。会社の方には朝早すぎるしソンクラン休業中だから連絡は取れない。｢マジか!?｣と諦めかけたその時に｢そういえば…｣と思い出したことがあった。3月下旬、タイの日本大使館では現地日本人学校に通っていない子供に対して日本の教科書が無料配布される。その時に会社の総務とメールにて娘＆息子のパスポートのコピーのやり取りをしていたのだ。i-phoneからパスポートコピーの添付を見せて一件落着、無事Krabiへと旅立ったのであるが…。
タイで生活していく上でパスポートを常備することは煩わしくて無理だよね、落としてしまう可能性もある。まぁコピーを持ち歩く事で解消は出来るのであろうが、家族分4枚は流石に面倒臭い。俺は免許証があるから良いけれど…そこで家族分のパスポートを写メで撮っておくことをお勧めする。今回のようにトラブルにあった時や身分証明を求められた時に必ず役に立つ。些細な事ではあるが今回のソンクラン旅行ではこの事を学ばせて貰った。