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第229回 Bangsaenの大会にて2冠、選手達の成長を実感

2015年3月18日 配信

2015年3月18日掲載

「夢追い人」のタイサッカー珍道中

 とにかく選手達に刺激を与えるには大会に出る事だと感じている。タイ人スタッフには「常々どんな(小さな)大会でも構わないから探してきてくれ」とお願いをすると共に、俺自身慣れないタイ語に悪戦苦闘しながらインターネット等を使い探して連絡してエントリーすることを繰り返している。Creer fcに指導の場を移し早半年、やっとどのカテゴリーもタイトルを手に出来るようなチームとなってきている。
とにかく伝えたい事を明確・単純化して徹底させることにしている。「相手のエリアに入ったらとにかくゴールへ向かいなさい…自由にプレーして構わない、その代り取られたら取り返すとこまでやりなさい」「動き出したら”ヘイッ”と呼び込むとこまでワンセット」「ピッチ上で自分の存在を示し続けなさい、そのためには黙々とやっていても意味が無い」「ボールに喰らい付き続け、”負けたくねぇ”という気持ちでプレーし続けなさい。諦めたら足が止まる、そうなったらピッチを去りなさい」勝負の世界では当たり前のことなんだけど、これが俺にとってのサッカーの原点・指導のベースとなっている。
ある1人の選手、彼は2年生なんだけどU-10のカテゴリーでも中心選手として成長を続けている。俺が移籍してきた頃「自分がもっともっと上手くなって、チームを強くするんだ」という気持ちでやっていると親御さんから教えて貰った。そんな選手に早くタイトルを掲げて貰いたいと指導者なら誰でも思うよね。
タイの日本人学校の3学期が終了し、我がCreer fcは1泊2日で遠征を行った。そこでU-9とU-10のカテゴリーは”Bangsaen Fair Play Tornament”に出場、見事に2冠を勝ち獲った。前述の2年生選手は両カテゴリーでプレーし大活躍であった。大会終了後、彼と話をする機会があった。「大活躍だったね」「やっとタイトルを持ち帰れるようになってきたし、強くなっているような気がする」「学年も上がるし4月からもっとレベルの高い選手達と試合して行かなければだよ」「楽しみだし絶対通用すると思う、もっと優勝していきたいし…」技術面は勿論のこと、気持ちの面でも見違える程の成長を遂げていた。会話中に少し目頭が熱くなってしまったよ。
学期ごとに帰国をする選手がいるという事で、毎学期新チームを作っていくという作業は大変なんだけど、タイで出会えた原石達を1つ1つ丁寧に磨いていってあげられたらと思い指導にあたっている。この特殊なタイの事情を遣り甲斐と感じ、身体が動く限り”熱く、熱苦しく”選手達と向き合っていければと…トロフィーを掲げる選手達を見ながら感じたね。


伊藤琢矢(いとたく)

アマチュアに拘りプレーを続けた20代。33歳でのプロ契約を期にJリーガーを目指す事に。大宮・岡山・北九州とJリーグ昇格に携わり、自身は36歳でJのピッチに立った。2011年よりタイに活躍の場を移した「夢追人」。
いとたくブログ『夢追人』
Regista in Thailand

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