2015年2月5日掲載
娘はチアダンスをしている。チアダンスチームとの出会いは北九州でもバンコクでも同じ、自分が出場したサッカーの試合でハーフタイムに踊っていた関係から。娘は7歳だから…もうキャリアが5年になろうとしている。
彼女の所属するチームは毎年大きなフェスティバルを開催している。毎回観に行けていたのだけれど、今回は残念ながら仕事が入ってしまった。
フェスティバルが近づいていたある日、夜遅くに帰宅した俺に家内が「ねぇ、これ見て」と一枚の紙を渡してきた。所属するチームの代表として今年の目標を発表するというのだ。「おぉ、凄ぇじゃん…」と紙に視線を落とした瞬間にウルッとしてしまった。
「私がチアダンスを始めたのは、お父さんのサッカーを応援したかったからです…」
今ではサッカーが嫌いという彼女、理由は「毎週末のお休みをサッカーに取られてしまうから」。選手時代、”グランド内から見える景色を見せてあげたい”と娘や息子と手を繋いで入場していたことが逆効果となっていたようなのである。だからこんな気持ちでチアダンスを始めたとは知らなかったんだよね。
後日このフェスティバルのDVDが送られてきた。俺はこのDVDを家宝にしようと勝手に決めているのである。
伊藤琢矢(いとたく)
アマチュアに拘りプレーを続けた20代。33歳でのプロ契約を期にJリーガーを目指す事に。大宮・岡山・北九州とJリーグ昇格に携わり、自身は36歳でJのピッチに立った。2011年よりタイに活躍の場を移した「夢追人」。
いとたくブログ『夢追人』
Regista in Thailand