2015年1月26日掲載
日ハムの大谷選手じゃないけれど…Creer fcの選手の中で、GKとフィールド両方から育てている中学生の選手がいる。彼はまだまだ荒削りながら、横への反応の早さはピカイチ。俺自身ドイツ代表のノイアーの出現で”奪ったボールを味方に繋ぐ”だけで無く”ポゼッションにも参加するGK”というのがこれからのサッカー界で重宝されていくのでは無いか!?という考えの元、2刀流でプレーさせている。将来的にどちらを選択していきたいかをこの選手に決めさせていくつもり。しかし俺は小学生時代がGKだっただけ、本格的にGKの指導に触れさせたいと常日頃感じていた。
年末年始の冬休みを利用して、この選手は日本へ一時帰国をするという。そこで佐川東京時代GKとして一緒にプレーした後輩に「この選手を指導して欲しい」と依頼、本格的なGK指導に触れる事で刺激になればと託すことにした。
Bangkokでは日本のラーメン店が多く進出していて、有名店のラーメンがそれなりに食することが出来る。”ちゃぶや”しかり”大勝軒”しかり”一風堂”しかり”山頭火”しかり。俺は佐川東京時代、これらのラーメン屋を食べ歩いていた。佐川東京SC内ラーメン部の面々と共に…。「今日はこちらのラーメン屋に行きましょう」ラーメン屋情報を携帯を駆使して収集していた前述の後輩、彼はラーメン部部長であった。
彼の情報網は非常に役に立っていた。「あのさ…今何処どこにいるんだけど、おいしいラーメン屋ある!?」と電話すると直ぐに調べて情報を提供してくれていた。でもね…彼には拘りがあるのか、ラーメンの味の表現に「そのお店はいい仕事をしています」だの「鶏がらとカツオのダブルスープです」だの…「単純に美味い、不味いでよくねぇ!?」と喉元まで出掛かったセリフを呑込んだのは何十回とあった。
彼からうちの選手はGKとしての基礎を徹底的に叩き込まれたそうだ。早い内に正確なキャッチング等を習得しておいて欲しいという配慮からだったようだ。大人クラスにもGKとして参加して数々のファインセーブをし、チームを勝利に導いている原石。後輩と連絡を取り合いながら、彼をプロ選手へと導いて挙げられたらと感じている日々である。
伊藤琢矢(いとたく)
アマチュアに拘りプレーを続けた20代。33歳でのプロ契約を期にJリーガーを目指す事に。大宮・岡山・北九州とJリーグ昇格に携わり、自身は36歳でJのピッチに立った。2011年よりタイに活躍の場を移した「夢追人」。
いとたくブログ『夢追人』
Regista in Thailand