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第216回 Bangkokの主要2大大会を終え、結果が出せずも俺たちは走り続ける

2014年12月21日

2014年12月21日掲載

 2014 AFF SUZUKI CUP(東南アジア選手権)でタイ代表は12年ぶりに優勝を果たした。国内リーグの盛り上がりから東南アジアでは覇権を取り続けなければいけない立場にあるはずのタイ、しかし近年は準優勝が…正直取りこぼしが続いていたように思う。他国の帰化選手の多用が少なからず影響していたのは確かであるが、タイサッカーを知る者としては「しっかり勝ち切らなきゃさぁ」ともどかしい思いをしていたんだよね。

 ちなみにタイの優勝の瞬間を、我がCreer fcはRatchaburi Campの最中に、夕食のBBQ会場にてタイ人と一緒に試合観戦&応援をしながら味わった。この教え子達の中には「タイでプレーしたい」と口にする選手もいてね…口だけじゃなく実際に実現してくれたら嬉しい限りだよね。

 ここ最近バンコクでは日本人選手達にとって大きな大会が2大会続いた。11月30日(日)に行われたGirasole Cupと12月10日(水・祝)に行われたThai-Japan Cup、自分が移籍してくる前は当たり前のように各カテゴリー戴冠していた大会だったのであるが…。

 結果からいうとGirasole Cupは”低学年:準優勝、予選敗退””高学年:予選敗退””中学生:準優勝、4位””成人:準々決勝敗退”。Thai-Japan Cupは”U-8:予選敗退””U-10:予選敗退””U-12:予選敗退””U-14:予選敗退””成人:準優勝”。正直選手達を勝たせてやれなかった想いが強く、凹んでいる。まぁCreer fcはこれからのチームであると感じている反面、このチームの現在値を計れたことは良かったと思うが、同時に自分の指導はまだまだなんだなと…。

 この結果を受けて、中学生チームが少し変わったような気がする。俺が指導を始めて”負け慣れているように感じていたチーム”が”準優勝や3位”の成績をコンスタントに残せるように成長した。しかし、”優勝”が無いんだよね。選手達もそれは実感しているようで、今回のGirasole Cupなんか”優勝を獲りに行く大会”と位置付けて練習していたからね。”優勝”出来ていないことが逆に決勝等で過剰に意識してしまうことで悪い方に事が運んでしまっているように感じる。実際足がいつもより動いていなかった。彼らは3月下旬に約半分のメンバーが日本に帰ること、そして4月以降日本より早く受験戦争に巻き込まれることを理解している。だから来タームがこのメンバーで戦える最後の期間となる。3月7日には俺が立ち上げた中学生の大会を改に”U-15 Creer Cup”と名前を変えて行う予定。ここでの優勝を目標に定め、もう既にCreer中学生チームは動き出している。選手達には「最後に王者という称号を手に入れ、笑ってこのチームを解散しよう」と伝えてある。来年の春、俺たちはどのような気持ちで迎える事が出来るのであろうか。


伊藤琢矢(いとたく)

アマチュアに拘りプレーを続けた20代。33歳でのプロ契約を期にJリーガーを目指す事に。大宮・岡山・北九州とJリーグ昇格に携わり、自身は36歳でJのピッチに立った。2011年よりタイに活躍の場を移した「夢追人」。
いとたくブログ『夢追人』
Regista in Thailand
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