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第200回 新たな歩み -いとたくバンコクサッカー指導記-

2014年8月18日 配信

2014年8月18日掲載

「夢追い人」のタイサッカー珍道中

 お蔭様でいとたくコラム、200回目を迎えることが出来ました。タイ生活4年目をサッカー中心の生活で過ごせていることは、ひとえに家族の理解があってのこと。そしてこのコラム上で主にタイでの出来事を書き記している関係で、しっかりとサッカー人としてここバンコクで足跡を残していかなければと意を決し続けられていることが良い方向へと導かれているように感じる。まぁ自分にとっては刺激ある日々、緊張感を保ちつつ過ごせているということなのかな。

 前回のコラム上で1年半指導に関わったINFINITOを卒業した事を報告させて貰ったのであるが、実は少しの充電期間を経て同じバンコクで活動するCreer fc(クレールfc)というサッカークラブで指導を開始している。要はバンコクのサッカースクール間での移籍ということ。この自分の移籍を巡って様々な噂が飛び交ってしまい、2つのクラブ関係者や自分が指導していた選手達を混乱に巻き込んでしまったことを本当に申し訳無く感じている。しっかりと移籍に至った経緯をここに説明したいと思う。

 “バンコクの日系チームのNo.1の座に居続け、タイの強豪チームの仲間入りをする”、そして”選手個々人が日本に帰国してからも、日本でやり合える力を身に着けて欲しい”と1年半かけ抜けて来た。そこで”自分自身も指導者としての勉強を続けて行きたい”という願いやその他諸々の理由にて、クラブ側と衝突することが多々あり、指導に疲れてしまったことで先月初めにクラブに辞表を提出。まずは指導者資格を取得していくこと、そして充電することでリフレッシュしたいと考えていた矢先、いくつかのクラブから幸いなことに直ぐにオファーを頂いた。

 「とりあえずは休みたいんだけど…」という想いがあったのであるが、悠長に構えているだけの蓄えがある訳では無かったから、しっかりと各クラブのビジョンを聞いた上で判断することにした。”自分の指導への考えに一番近いクラブにお世話になろう”という事で熟考して結論を出そうとしていたのだけれど、契約のサインをした月末までに「校風が全く違う○○のクラブへ行くようだ」とか「選手を見捨てて移籍する」等の根も葉も無い噂が起ってしまい、本当に辛い一ヶ月を過ごした。俺は正式にサインをしていなかったから沈黙を貫くことしか出来なかった。

 世間にはメジャーからマイナーなスクールへの移籍的な見方もされているようなのであるが、俺は全くそんなことは感じていない。むしろ今までやってきたことを継続し、結果を出し続けていくことで答えを示していくしかないのかなと…「やってやる」という気持ちで再スタートを切っている。新たに出会った選手達に大いに可能性を感じているし俺を慕って移籍してきてくれた選手達との融合がどんな形で相乗効果を生むかワクワクしている。そしてCreer fcをここまで大きくしてきた熱い気持ちを持つコーチ陣からも早速刺激を受けているし意見を戦わす作業が本当に楽しいんだよね。

 これまで発表していない選手時代の思い出やタイサッカーのことと共に、指導者としての目線から引き続きコラムを書いていこうと思う。指導するクラブが変わっただけ、熱苦しさは健在で走り続けて行きたいね。


伊藤琢矢(いとたく)

アマチュアに拘りプレーを続けた20代。33歳でのプロ契約を期にJリーガーを目指す事に。大宮・岡山・北九州とJリーグ昇格に携わり、自身は36歳でJのピッチに立った。2011年よりタイに活躍の場を移した「夢追人」。
いとたくブログ『夢追人』
Regista in Thailand

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