2014年7月10日掲載
CR Amazon.co.jp イナズマイレブン DVD-BOX3 「世界への挑戦!!編」 <期間限定生産>
バンコクのサッカー教室を選んでもらう上で付加価値となるのが練習場から自宅までのバスによる送り迎え。外国での暮らしで外出時の安全を確保する上では重要なこと、毎日の通学もバスによる送り迎えがマストとなっている。とはいえ渋滞が頻繁に起こるバンコク市内、それ程距離が無い中でも長時間バスに揺られなければいけないことがある。また、週末の試合等はバンコクから離れることもある…そこで車内では日本のDVD等を流してリラックスして過ごしてもらっている。
普段は俺はバスで送迎をしていないのだけれど、以前別の仕事をしていて週末だけ指導していた頃は選手達と一緒にバスで行動していた。その時車内で流れていて知ったのが”イナズマイレブン”、このアニメをきっかけにサッカーを始めたという選手もいて、俺達世代にとっての”キャプテン翼”に相当するアニメなんだとか。
アニメに出てくる必殺技なんかは練習したよね。”キャプテン翼”の必殺技は比較的現実的なものが多く”オーバーヘッド”だったり”ドライブシュート”だったり…石崎君の”顔面ブロック”はさすがに必要性は感じなかったけど、花輪兄弟の”スカイラブハリケーン”なんかはプールで練習した思い出がある方も多いのではないか。
選手達も必殺技には影響されている。GKをやっている選手が正面に飛んできたボールを”イジゲン・ザ・ハンド”なんて言いながらパンチングしたり…「いやいやキャッチしろよ」と普通に突っ込んでしまうよね。
番組の最後に「今日の格言」というのがあるのだけれど、これは相当胸に響いてくる。「勝利を強く信じる者に、勝利の女神は微笑むんだ!」とか「気持ちには気持ちで応える!それが本気の相手への礼儀だ!」とか「昨日の自分を超えていけ!」だったり…熱くさせてくれる言葉が満載なのである。
視力が悪くスポーツ眼鏡をしてプレーする選手が何人かいる。俺的にはダービッツが眼鏡の代表格なんだけど、選手達に言わせると”鬼道(キドウ)”が第一人者なんだとか。それにしても現在のゴーグルは本当におしゃれなんだよね。俺の教え子の中に出会った時からゴーグルを掛けてプレーしてた選手がいたんだけど、最近その選手の顔面にシュートがヒットした。「大丈夫…」とゴーグルを外して直ぐにプレーをしようと立ち上がった。「いや、ゴーグルはしといた方が良いんじゃない」と手渡そうとしたら「それ、度は入ってないんです」と衝撃告白をされた。聞くところによると「ファッションとして掛けていたそうだ」。俺はこやつに1年以上騙されていた。プレー中もおしゃれを意識しなければいけない時代に突入したのかねぇ。
伊藤琢矢(いとたく)
アマチュアに拘りプレーを続けた20代。33歳でのプロ契約を期にJリーガーを目指す事に。大宮・岡山・北九州とJリーグ昇格に携わり、自身は36歳でJのピッチに立った。2011年よりタイに活躍の場を移した「夢追人」。
いとたくブログ『夢追人』
Regista in Thailand