2013年11月30日掲載
バンコクのサッカースクールINFINITOで共に子供達へ指導にあたるタイ人スタッフがいる。彼は35歳、チュラロンコン大学出身のエリートでユース年代のタイ代表にも選ばれ、BecTeroSasana等でプレーした元プロ選手。イケメンも手伝ってか“ミスターチュラロンコン”と呼ばれていたスターだったのだそうだ。
俺はJASという日本人アマチュアチームに所属をしているが、そのチームが毎年エントリーしているChang Leagueというものがある。タイ人や欧米人、アフリカンとガチにやり合うハードなサッカーリーグ。こちらはもうすぐ開幕というが…平日開催という事で今季は子供達への指導であまり出場出来ない可能性がある。
ChangはSinghaと並んでビール国内大手メーカー。この2つの会社がスポンサーに付くとチームが潤うと云われている。実際Changがスポンサーを離れた事により…(俺が所属した)Rajprachaというチームは一気に急降下、かつての名門チームは現在Division2の中位を彷徨うチームに成り下がってしまっている。8月の欧州のオフシーズンにイングランドのプレミアリーグ各人気チームやバルサ&レアルをタイに呼べるのもこの2社に影響によるところが大きい。
そのChangはChang Leagueの他にタイ人を対象としたManit Sridaranop Cupというリーグ戦も主催している。8チームによる2回総当たりのリーグ戦、11月から3月中旬まで約4ヶ月、土&日曜日を利用して行なわれる。
前述のタイ人スタッフから「いとたくも一緒にプレーしないか」と誘われるがままに今季からこちらのリーグに参戦しているチュラロンコン大学OBが構成するSingdumというチームに所属することになった。背番号は12…まぁ俺はあまり背番号には拘りが無いからさ。
仕上がってきたユニホームを見て驚いた。自宅近くのタトゥー屋さんや湯の森という今スクンビットで話題の温泉の名前が…これらがこのチームをスポンサードしているということか。
会場はPOLOというルンピニ公園の近くにある天然芝のグランド、グランドコンディションは申し分無い。しかもハーフタイムには申し訳無い程度のコンパ二オン数名が水を持って来てくれる。このコンパニオン達、T-shirtにジーンズ生地のパンツと衣装は一応合わせているようなのであるが…水を運ぶ以外はベンチに座って携帯をいじっている。試合は各日2試合やるから約4時間、水を運ぶだけでいくら貰っているのであろうか。別のリーグChang Leagueでは見かけなかったんだけどなぁ。
更にChang Leagueでは見かけなかったManit Sridaranop Cupの特典、試合後直ぐに冷えたChang Beerがベンチに用意されていること。“折角炎天下の中90分試合して汗かいたのに…”なんて微塵も思わずにクイッとやった。超旨ぇ…ゴルフの時より旨ぇ。こりゃあ“ダメサッカー選手”への階段を一気に駆け登ってしまいそうな気配だなぁ。でもこのチームに所属したことで、湯の森も割引特典があるみたいだし本当に良いチームに加入出来たなぁと…。現在Singdumは開幕から4連勝を続けている。
伊藤琢矢(いとたく)
アマチュアに拘りプレーを続けた20代。33歳でのプロ契約を期にJリーガーを目指す事に。大宮・岡山・北九州とJリーグ昇格に携わり、自身は36歳でJのピッチに立った。2011年よりタイに活躍の場を移した「夢追人」。
いとたくブログ『夢追人』
Regista in Thailand