2013年10月13日 掲載
KATAは時間の許す限り、INFINITOの練習に顔を出して選手達と一緒に汗を流してくれている。プロサッカー選手を身近に感じることでINFINITOの選手達は本当に多くのものをKATAから与えられていると思う。そんなKATAから先月頭、INFINITOの選手達に更にビックプレゼントが届いた。昨年度TPL覇者のMuangthon Unitedとのリーグ戦に、観戦招待をしてくれるというのだ。お言葉に甘えて…大勢のINFINITOアカデミーメンバーを引き連れて10月5日(日)、SARABURIスタジアムへ行ってきた。
KATAはタイに来て3シーズン目を迎えている。TPL選抜に選ばれるなどタイではKATAという選手は非常に影響力が強いように感じる。INFINITOの練習に参加しているだけで、KATAだと気付かれ写真をせがまれたりするからね。彼もそのことは十分に認識しているようで、サッカーの現場では“カッコ良いKATA”を演じている部分があるように感じる。実際プライベートで接する“カタヤン”とはオーラが違うんだよね。
観戦に訪れたINFINITOの選手達も「KATAが履いているスパイク、俺と一緒だっ」とか「何でKATAは(試合前に)水をスパイクに掛けたんだ!?」とか「(試合中に両軍入り乱れてのいざこざの最中)KATAは冷静に対処していた」とか…一挙手一投足見ているんだよね。試合前に集中したいであろう時に子供達から「KATA~っ」と声を掛けられても手を振って応えている姿に、俺はサッカー選手としての成長を感じたね。実際プレーでは左右両足から繰り出される正確で強いパスはチームにアクセントを与えていたし、タイに来て新たに加わった武器“縦への推進力”は本当に目を見張るものがあった。完全にOSOTSPAの助っ人外国人として機能しているKATA…苦楽を共にしてきた仲間として彼の進化を感じれて凄く嬉しかった。
試合後子供達とピッチに降りて芝生に足を踏み入れた。驚いた「このコンディションであれだけのパフォーマンスが出来るのか!?」…ピッチが雨季の影響でグチャグチャだったんだよね。「普段練習で接しているKATAという選手はとんでもなく凄い選手なんだ」という事を子供達は実感したみたい。INFINITOの選手達にとっては、この試合でハットトリックを達成したMuangthon UnitedのNo.10 Teerasil Dangda選手なんて脇に追いやってしまう位の存在感がKATAにはあったようだ。
そんなKATAとは、俺は先輩として彼をリラックスさせる立場でいたいね。KATAから解放させて“カタヤン”に還れる存在ってやつかな。いつまでも北九州時代と同じように馬鹿やっていたいんだよね、ここバンコクでもさ…。
伊藤琢矢(いとたく)
アマチュアに拘りプレーを続けた20代。33歳でのプロ契約を期にJリーガーを目指す事に。大宮・岡山・北九州とJリーグ昇格に携わり、自身は36歳でJのピッチに立った。2011年よりタイに活躍の場を移した「夢追人」。
いとたくブログ『夢追人』
Regista in Thailand