2013年7月15日 掲載
6月30日(日)、スクンビット内トンローにある”アリーナ10”というサッカー/フットサル場にて”Girasole Cup (One-dayのフットサル大会)が催された。この”Girasoke Cup”、来タイされる日本人の多くが住むトンロー界隈での大きな大会で、年に2回6月と12月に行われる。大会自体は7年目を迎え、今大会も幼少から大人まで本当に大勢の日本人が参加または来場された。
この大会に我がINFINITOサッカースクールも参加、”女性の部”以外の”低学年の部(1・2・3年生)”・”高学年の部(4・5・6年生)”・”成人の部”それぞれに2チームずつエントリーした。俺自身は昨年冬の大会には臨時コーチとして参加した訳だが、今大会は本格的に指導を始めて初めて迎えるということで、若干不安であった。何故か…俺が指導しているのは基本的にサッカーであって、フットサルは別の競技であるという考えがあった。しかも昨冬はエントリーした3つのカテゴリーを全て制した3冠を達成していたから、余計結果をださなければというプレッシャーがあった。
俺はこの大会に関わった年数がまだ若いのだけれど、INFINITOは”なかなか予選を勝ち抜けなかった時期”や”決勝で全てのカテゴリー破れてしまった大会”等この大会での忘れられない歴史があるようだ。
結果からいうと”低学年の部”・”高学年の部”・”成人の部”と共に制し3冠を再び獲得した。
優勝した”低学年の部”のメンバーは、前回大会では多くが2年生であったが、PK戦の末に4位となってしまった口惜しさをバネに確実な成長を見せた。”高学年の部”で優勝を果たしたメンバーは4・5年生で編成。前大会は4年生中心でチームを組み見事決勝まで進出するも、決勝ではINFINITOの6年生チームに大敗して雪辱を誓っていた。いつも身近にいるから、このような選手としての成長・変化を今大会で感じられて本当に良かったなと思う。
2チームずつがエントリーしたという事で、優勝したチームの他にはやはり悔しい思いをしたチームがあるわけで…。2年生中心で”低学年の部”に臨んだチームは予選を勝ち抜くも4位。4・6年生で編成したチームは、好ゲームを展開するも予選敗退を喫した。また中学1年生で編成して”成人の部”へ挑んだチームは、全ての試合で惨敗だったけれど、身体を張り続け大人に喰らい付く姿は感動的ですらあった。彼らは試合後に涙を流しながら「今回の悔し涙を必ず嬉し涙に変えようぜっ」と選手達だけでミーティングを行っていた。
俺はこの大会で子供達の指揮を取りながら、自身も”INFINITOの中学生数人&タイ人コーチ+お友達”チームで”成人の部”にエントリーした。久しぶりに真剣勝負の場、フットサルの大会のためスパイクが履けないという事でシューズを新たに購入して臨んだ。…が予選から絶不調、シュートは枠を捉えないし元々テクニックを備えている選手では無い。完全にチームの足を引っ張っていた。それでもタイ人コーチ+お友達の活躍や中学生のフレッシュな動きに助けられ、見事予選通過…準決勝も危なげ無く突破した。
決勝戦は沢山の観衆に見守られながら特別なステージで行われる。その中で…またも俺は前半チームの足を引っ張ってしまう。どフリーのシュートを2本、相手GKのファインプレーに阻まれると、その直後に2失点。なんとかチームメイトのお蔭で2点を取り返すも「(子供達の前で)マジ格好悪い」と心が折れそうになっていた。でもね…「コーチ頑張れ!!」と声援を続ける子供達が背中を押してくれたのかな。最後の最後、決勝点をイメージ通りのトラップで2人置き去りにして右足を一閃、それがそのまま決勝ゴールとなった。
子供達の目の前で決めれて、みんな大喜び。まだ試合中なのにみんなコートの中に入って来ちゃってモミクシャにされました。毎試合ごとに選手達には”サッカーノート”なるレポートを提出させているのだけれど、そこには何人かの選手達が「伊藤コーチ、格好良かったです」と記されてました。それが俺に取っては凄く嬉しくてね…「動けない、決めれないコーチじゃ普段の影響力が無くなっちゃうじゃん!!」と思いながらプレーしてたからね。
指揮官としては勿論の事、身体が動く内は選手としても、何回でもこの喜びに浸っていきたいな…そう感じた初めての”Girasole Cup”であった。
アマチュアに拘りプレーを続けた20代。33歳でのプロ契約を期にJリーガーを目指す事に。大宮・岡山・北九州とJリーグ昇格に携わり、自身は36歳でJのピッチに立った。2011年よりタイに活躍の場を移した「夢追人」。
いとたくブログ『夢追人』
Regista in Thailand