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第118回 常日頃使わない、サッカーのタイ語講座 (Part 4)

2013年5月12日 配信

2013年5月12日 掲載

「夢追人」のタイサッカー珍道中

自分から倒れ込んで担架を要求し、グランドの外に出ると直ぐに立ち上がってグランド内に入ろうとする…タイサッカーリーグではお馴染みの時間稼ぎ行為、この行為は本当に観戦していて見苦しく腹立たしい。

トーナメント等で1点を守り切るために相手陣内コーナーフラッグ付近でのボールキープは…まぁあまり見栄えは良くないけれど許せるっちゃ~許せる。

だからACLで浦和レッズがムアントン・ユナイテッドに対して行ったボールポゼッション(パス交換によりボールを失わない)での時間稼ぎには、ちょっと感心させられた。「おぉ、こんな方法もあるんだ」と…。

昨年TPLの試合観戦で、冒頭の「自分から倒れ込んで…」というシーンが頻発した試合があった。1点を争う展開で非常に激しい試合であった事も原因の一つではあったのだが、両チームの選手が倒れたい放題で担架係は大忙し。

度重なる時間稼ぎに対して突如サポーターが歌を歌い出した。その歌の最後に「เบื่อ เบื่อ(ブア ブア)♪」とリズム良く叫ぶと、スタジアムが爆笑の渦に包まれた。その歌がその後更に時間稼ぎの場面で2度程歌われたのであるが、その都度大爆笑に見舞われる。だからタイ人の友人に意味を尋ねてみた。

「もぅ分かったから…俺達はサッカーが観たいんだ♪もぅ(その行為は)飽き飽きだ」という事で盛り上がっていたみたい。同感だ…タイでロスタイムが5分を超えるのは日常茶飯事だからね。

ちなみにこの歌を歌っていたのはタイポート(現Division 1)のサポーター。スクンヴィットから間近のPATスタジアムで、運が良ければこの歌を聞けるかも…そしてスタジアムが爆笑の渦に包まれるのを体験出来るかも知れない。

伊藤琢矢(いとたく)

アマチュアに拘りプレーを続けた20代。33歳でのプロ契約を期にJリーガーを目指す事に。大宮・岡山・北九州とJリーグ昇格に携わり、自身は36歳でJのピッチに立った。2011年よりタイに活躍の場を移した「夢追人」。
いとたくブログ『夢追人』
Regista in Thailand

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