2013年2月13日 掲載
今思うと俺は、子供の頃からサッカーに対しては変わった考えの持ち主であったように思う。小学校4年生からサッカーを始めたのだが、きっかけは親の強制。野球をやりたがっていた俺に「止まる時間がある野球よりも、お前は落ち着きが無いんだから試合中走りまわらなければいけないサッカーの方が向いている」との理由であったようだ。そこで俺は考えた、「よし、反抗の意味でもGK(キーパー)になろう」と…そこまで反抗していたくせに、幼稚園の卒園アルバムには”将来の夢、サッカー選手”と書いてあるから面白い。ちなみに俺は小学5年時にGKでPKを7本中5本止めてMVPを獲得した経験がある。
そこの地区では強豪チームだったので、試合時になかなかボールが来ない事が多々あった。”ボールが来ないからつまんない”こんなくだらない理由からGKのポジションを捨ててしまった。さて、どこのポジションをやろうかなぁ…スイーパー(今で云うセンターバックか!?)、迷わず即断した。
GKのポジションから全体を見渡す大切さを自然と学んでいたように感じる(まぁ選手時代視野は狭かったけどねぇ)。そこで自然と次のポジションを選択する考えが生まれていた。勝ち負けを決定するストライカーの仕事は責任が重すぎる。ゲームメイカーは…別に俺は主役でいたい性格でも無く、実力も無い。しかしめっちゃ足が速い…相手のエースを止める仕事が向いているね!!と結論に達していた。
幼稚園時代から水泳をやっていて、某スイミングクラブで選手コースまで進んだ俺は、これで体幹が鍛えられていたのであろうね。その当初は体幹なんて言葉すらなかった時代。水も飲めなかったし(根性論!?)、俺が高校の頃までは、バックパスをGKがキャッチ出来た時代だったからね。俺たちがコーチに隠れて休憩中に水を飲んだりしていたのに対して、今の子供達は”無回転シュート”の練習なんてしている。
今子供達を指導していて、サッカーとは関係無い事とかでも色んな子と話すようにしている。話しながら”この子はどのポジション向きかなぁ”なんて考えながら…大人しそうな子が実は負けず嫌いだったり、身体能力でグイグイプレーする子が実は冷静に状況を把握していたり、指導では発見の毎日やねぇ…おっ、俺も段々と選手目線から指導者目線へと変わってきたのかなぁ!?早く(子供達とサッカーが出来る)週末にならないかなぁ!!
伊藤琢矢(いとたく)
アマチュアに拘りプレーを続けた20代。33歳でのプロ契約を期にJリーガーを目指す事に。大宮・岡山・北九州とJリーグ昇格に携わり、自身は36歳でJのピッチに立った。2011年よりタイに活躍の場を移した「夢追人」。
いとたくブログ『夢追人』
Regista in Thailand
泰日蹴球橋プロジェクト
[日時]
2013年2月24日(日) 朝8時30分から昼12時まで
[場所]
ARENA10
Thonglor soi10, Bangkok 10110
[入場料]
無料
[ウェブ]
http://registathailand.blog.fc2.com/
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