2012年10月21日 掲載
本日のタイ語講座は”ヒィア“という日本語でいうところの”クソッ”的な言葉です。英語でいう”bitch”とか”shit”的な、ドイツ語でいうと”シャイセ”的な、ポルトガル語でいうと”カラーリォ”的な…。
チームの強化合宿が行われた時の話し。練習で紅白戦が行われ、ルーズボールを巡って相手FWのWat選手と僕は激しく競り合っていました。と、そこでWat選手の右肘が僕の顔面にヒット!!「うぉ、痛ぇ…」とうずくまった時にWat選手の口から「ヒィア」と聞こえてきました…調度この言葉を覚えたての頃だったんですけど、「ヒトに肘打ちしといて”ヒィア”は無ぇだろっ!!」って事で、僕はWat選手に”What you said!?”と言いながら殴りかかりました。周りの選手達が必死に喧嘩を止めに入ってたんですけど、Wat選手は必死に僕にタイ語で何かを訴えかけてるんですね。それに対して僕は「てめぇ、まだ文句言ってんのか!?」と更にヒートアップしちゃいました。
僕を宥めに入ったコーチが「Ito、タイ人は自分に対しても畜生的な意味合いで”ヒィア”って言うんだぞ」と教えられました。それをWat選手は必死に訴えていたみたいです。冷静に考えると人懐っこい性格で、特に外国人選手に対して言葉は通じなくても陽気にチョッカイを出してくるWat選手が、こんなに文句を言って来る訳無いんですね。僕は食事の席でみんなの前でWat選手に「勘違いをしていた、すまない」と謝罪しました。
試合や練習でタイ人選手の口から四六時中聞かれる”ヒィア”という言葉。友達として慣れてきたタイ人に対しては冗談で”ヒィア”と使うのは有りなんですが、基本的に人に対しては絶対に使ってはいけません。…ですが、タイのサポーターは相手選手や審判に対して罵る時に”アイ・ヒィア!!(クソ野郎)”と普通に使ってますね、どの会場でもブーイング時に良く聞かれる言葉です。日常タイで生活していく上で、特に覚える必要は無い…かと思われます(´Д` )。
アマチュアに拘りプレーを続けた20代。33歳でのプロ契約を期にJリーガーを目指す事に。大宮・岡山・北九州とJリーグ昇格に携わり、自身は36歳でJのピッチに立った。2011年よりタイに活躍の場を移した「夢追人」。
いとたくブログ『夢追人』
Regista in Thailand