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第49回 タイサッカーを見るために…日本から来ました!?

2012年9月18日 配信

2012年9月18日 掲載

「夢追人」のタイサッカー珍道中

新スタジアム建設発表やエリクソン新監督就任と最近やたらと景気の良い話題を振り撒いている、現在タイプレミアリーグで上位争いを繰り広げているBEC Tero Sasana。Jリーグでも結果を残してきた財前宣之元選手や林丈統選手も在籍した、音楽&映像関連の会社が運営するバンコクのチームです(ちなみにスタジアムはMBKセンターの裏という好立地)。現在は主に海外でプレーをしてきた加藤友介選手が所属しています。

今年の4月、「Samurai×TPL」というインターネットサイトに”観戦レポート”を書く事になったので、視察がてらに試合を観戦しようとスタジアムに向かいました。ちょっと先に別件で打ち合わせがあったのですが、それが長引いてスタジアムに着いたのが後半25分過ぎ位の時間帯でした。

定かでは無いのですが、去年は試合が終盤に差し掛かって来るとBECは無料でスタジアムに入れてくれていたと記憶していました。この日も”もうこの時間帯ならタダでしょう!?”と軽い気持ちで入場ゲートに行ってみると「もう入場はさせないよ」的な事を言われてしまいました。

「えぇ~っ、マジかぁ!?」と思ったと同時に、悪~い企みが頭の中に浮かんで来ました。それで、その企みを実行する事に…「俺はBECでプレーする日本人選手の友人で、この試合を観にわざわざ日本から来たんだっ!!」と英語で訴えました、要はお涙頂戴作戦ですね。

「駄目だよ…」なんて言ってくる警備員の肩越しを覗き込んで”1秒でも試合を観たい”的なアピールをしたり、他の警備員に「Please、Please…」と英語で懇願したり…。そしたら「特別だぞっ!!」って事で、特別観戦を許可してくれる事にっ!!作戦は大成功でした。

入場の際に「コップン マーク ジンジン!!」と思わず両手を合わせて、その警備員にお礼を云って来たのだけど…あとから考えると、わざわざ役を演じるために英語で訴えたのに、お礼をタイ語で云っちゃったら、駄目ですよね。”本当に日本から来たのか!?”って疑われてしまったのではないかと…まぁ、初めからバレていたのかなぁ(笑)!?

伊藤琢矢(いとたく)

アマチュアに拘りプレーを続けた20代。33歳でのプロ契約を期にJリーガーを目指す事に。大宮・岡山・北九州とJリーグ昇格に携わり、自身は36歳でJのピッチに立った。2011年よりタイに活躍の場を移した「夢追人」。
いとたくブログ『夢追人』
Regista in Thailand

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