2012年7月21日 掲載
6年程前、Fagiano岡山(現在J2のチーム)でフットサル場及びサッカークールの立ち上げに関わりました。ゼロからのスタートだったので、岡山のお隣の兵庫県神戸市の”つかしん”というフットサル場へ参考にさせてもらおうと視察に行きました。施設を見せて貰って、そこのサッカースクールでも一緒にボールを蹴って、そしてスクール終了後は食事を共にして…。
今年の4月、バンコクのサッカースクールのお手伝いをしていると、「伊藤さんですよね…」と声を掛けてくれた方がいました。彼の名前は小柴くん、”つかしん”での視察で大変お世話になったスタッフで、今も”つかしん”でこども達に熱い指導をしているのだそうです。実際指導で疑問に思った事なんかをメールで「どう思いますか!?」と聞いてきますからね。そんな彼、小柴くんはこの時PATTAYA United(タイプレミアリーグ)で活躍するNo.17 小川圭佑選手を訪ねて来タイしたのだそうです。そう、この小川圭佑選手も当時の”つかしん”のスタッフだったのです。
小川選手との再会は昨年5月に行われた”TAKE ACTION”主催のチャリティーマッチの会場でした。小川選手から「憶えていますか!?実は…」と声を掛けられまして大変驚いたどころの騒ぎではありませんでした。だって…此処はタイなのですからね。
小川選手は日本でのプロ経験が無く、シンガポールからタイへとやってきて現在PATTAYA Unitedでディフェンスの選手にも関わらず攻撃の起点になっています。中盤で起用される事もあり、試合中サイドから中に入って来てゲームメイクをするなど、大変器用な選手です。彼はまだ25歳、日本への逆輸入というのも面白いと思うし、それが可能な実力を持っていると思います。
彼の言動を聞いていると”使われる選手”から”自分で何とか打開していく選手”に代わって来ているのかなって感じます。僕は今年2試合程彼のプレーを観に行っているのですが、ゴール前で自身インターセプトしたボールを約80メートルドリブルして3人を交わして決定的なラストパスを出したりしていましたから…。
何年後かに…更なる高みで活躍する選手になっていて欲しい。そこがタイなのか日本なのか、はたまた世界なのか。その時今度は僕がこう話し掛けようと思います、「小川選手、憶えていますか!?」と…。
伊藤琢矢(いとたく)
アマチュアに拘りプレーを続けた20代。33歳でのプロ契約を期にJリーガーを目指す事に。大宮・岡山・北九州とJリーグ昇格に携わり、自身は36歳でJのピッチに立った。2011年よりタイに活躍の場を移した「夢追人」。
いとたくブログ『夢追人』
Regista in Thailand