2012年6月15日 掲載
バンコクから東へ約400キロ、カンボジアの国境に面した街ブリラム。この街は本当にのどかでタイを代表するビックスタジアムの他は、食事をするところもままならないところでした。実際僕が遠征をした時は、夜の試合が終了後街のそれ程大きくない市場で相手チームの選手やスタッフ、そして試合を観戦した大勢のサポーターと入り乱れての食事になりました。
その市場で女の子2人組みに声を掛けられました。その内の1人は我がチームのレプリカユニホームを着ています。「ここまで応援に来てくれたのかな!?」と思ったのですが、いつも応援してくれているサポーターでは見ない顔でした。
「イトウ、ちょっと見て…!!」と彼女が背中を向けた時、凄くビックリしました。何と背中に2番ITO入っているじゃないですか!!「写真を一緒に撮りたい」というので快く一緒に治まった後、レプリカユニホームにサインをしてあげました。
凄く嬉しかったのですが、段々と話すうちにあまり我がチームの事を知らない様子。「あれれ、おかしな子だなぁ」と思っていると、いきなりその日対戦した相手チームの選手達の方へ「キャー、キャー」言いながら走り去ってしまいました。
何か全く話が噛み合わなかったし、僕の事など全く興味が無さそうな感じでした。そうだよなぁ、話しかけてきた時「アニョハセヨ~ッ」って言ってましたから。それにしても何処で僕のレプリカユニホームを手に入れたのでしょうね!?
伊藤琢矢(いとたく)
アマチュアに拘りプレーを続けた20代。33歳でのプロ契約を期にJリーガーを目指す事に。大宮・岡山・北九州とJリーグ昇格に携わり、自身は36歳でJのピッチに立った。2011年よりタイに活躍の場を移した「夢追人」。
いとたくブログ『夢追人』
Regista in Thailand