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第16回 試合前に「お腹空いた」とアフリカ人選手が…

2012年6月9日 配信

2012年6月9日 掲載

「夢追人」のタイサッカー珍道中

タイのサッカーチームは外国人が7人まで登録する事が出来ます。昨年僕が所属したチームはアフリカ人が6人で、日本人が1人でした。その中のアフリカ人3人と何人かのタイ人がムスリム(イスラム教徒の事です)でした。

彼らは試合前に必ず行われていた寺院での必勝祈願には、「異教徒である」という理由から不参加。食事も信仰の関係で豚肉が食べられないので、遠征の時などは彼ら専用として別に食事が用意されていました。ムスリムは断食(ラマダン)があり、その時期は夕方5時以降でないと食事が出来ないので、チームメイトのアフリカ人は試合前「お腹空いた、お腹空いた」とブツブツ言ってましたね。

練習の前や試合前には絨毯を引いて民族衣装に着替えて御祈りをする姿など珍しくありませんでした。でもこの絨毯や民族衣装は貸し借りしても良いそうで、実際は絨毯や民族衣装を使わなくても良いみたいです。

遠征に行った時の話なんですが、その時はムスリムのアフリカ人と部屋が一緒になりました。練習前に民族衣装に身を包んだアフリカ人が絨毯を引いて御祈りを始めまして、僕は邪魔してはいけないと思ってベッドで黙って横になっていました。頭を床に付けたり、立ちあがって合掌したり…とその時です、携帯電話が鳴りだしました。

僕は当然「御祈り中だし、出ないだろうなぁ!!」と思っていたのですが、「Hello…」
と普通に出ちゃった。「えぇっ、駄目じゃん!!」と思いながら彼の方に目をやると、神聖なる絨毯の上に胡坐をかきながら会話を始めちゃった。「え、ええんかそれで…!?」と心の中で思わず突っ込みを入れてしまった僕なのでありました。結構適当なんですね。


伊藤琢矢(いとたく)

アマチュアに拘りプレーを続けた20代。33歳でのプロ契約を期にJリーガーを目指す事に。大宮・岡山・北九州とJリーグ昇格に携わり、自身は36歳でJのピッチに立った。2011年よりタイに活躍の場を移した「夢追人」。
いとたくブログ『夢追人』
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