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心の雨漏りを修理する~愚痴を超越するライフスタイル~|タイの変人ポーにインタビュー

2024年2月19日 配信

変人ポー/中央(撮影:福岡龍馬会)

タイ在住のサムライを自称する変人ポー。タイ山岳少数民族アカ族・村長の娘と結婚、二男一女をもうける。2022年3月に幻冬舎より二冊同時出版をした『変人ポーの人間力』では独自の哲学を展開し、『変人ポーの平和論』では千年計画での世界平和を本気で考える。この連載では「人生たったの一度きりだから…」と豪語する彼の哲学を深堀りしてみる。(インタビュアー:梅田 隼人)



思考力、はじめました。

最近、友人間の会話やSNSでのやりとりにおいて、愚痴が溢れていることに気づいた。一見すると、これらの愚痴は単なるストレス解消のように見えるが、果たしてそれだけなのか。愚痴が人の心にどのような影響を与え、私たちの人間関係や自己認識にどう作用するのか、その本質を探るべく、変人ポーに深掘りしてみた。

 

プラスとマイナス

梅:なぜ人は愚痴をこぼすのでしょうか?

変:人々は愚痴をこぼすことで、一時的な心の安らぎを見出すと感じます。これは、ストレスや不満を外に出すことで、内面の圧力を軽減させる試みです。しかし、これは本質的に短期的な解決策であり、根本的な問題解決には至りません。長期的には愚痴を繰り返すことで否定的な思考パターンが習慣化され、人生に対する悲観的な視点が育ち、且つ、そのような人格を形成してしまいます。

梅:その概念をもっと視覚的に理解するために、例え話をしてもらえますか?

 

例えば…

変:愚痴をこぼすことを、「雨漏りする屋根に小さなバケツを置くこと」に例えてみましょう。最初は水滴をキャッチできているように見えますが、バケツがいっぱいになって溢れ出す前に、本当の修理が必要です。同様に、愚痴は一時的な感情の逃避口ですが、最終的には心の中の「雨漏り」を修理する必要があります。これを怠ると、結局はより大きな「洪水」を引き起こします。

梅:では、愚痴をこぼす代わりに、私たちはどのように感情を処理すれば良いのでしょうか?

変:重要なのは、感情を認識し、それに対峙することです。愚痴を言う代わりに、自分がなぜそのように感じているのか、その原因を理解しようと努めるべきです。そして、ポジティブなアウトレットを見つけることです。例えば、創造的な趣味に没頭する、運動をする、または信頼できる友人や家族と感情を共有することです。これらはすべて、ストレスを健康的に解消し、自己成長につながる方法です。

梅:実際に愚痴を減らすために日々実践できることはありますか?

変:はい、一つの有効な方法は感謝日記をつけることです。毎日、小さなことでも感謝できる出来事を3つ書き留めるようにすると、徐々にポジティブな思考が自然と増えていきます。また、困難な状況に直面した時は、「この経験から学べることは何か?」と自問自答することも有効です。これにより、否定的な出来事も成長の機会として捉えることができます。

梅:愚痴を減らすことが私たちの人生にどのような変化をもたらすと思いますか?

変:愚痴を減らすことは、より明るく、希望に満ちた未来への扉を開きます。否定的な思考から解放されることで、私たちは自己実現の可能性を最大限に引き出すことができます。人間関係が改善され、より生産的で意義のある活動に集中できるようになります。結局のところ、私たちの心と言葉は現実を形作る力を持っています。ポジティブな心持ちでいればいるほど、私たちの周りの世界もより良いものになるのです。

変人ポー
本名:苅部俊雄
YouTubewww.youtube.com/@curly-th
1978年、神奈川県生まれ。専門学校神田外語学院(KIFL)卒業。2002年に初めて来タイ、タイ在住歴は合計で14年。2000~2015年までの下積み時代には27回転職、26回引越、5ヶ国に住み、5社の起業を経て現在に至る。2010年、NPO法人日本PR(東京都)理事長。2017年、一般社団法人全国龍馬社中第189番加盟タイ龍馬会会長。2022年、『変人ポーの人間力』『変人ポーの平和論』(共に幻冬舎)を二冊同時出版。2023年、プーケット移住に伴い隠居。

<内容紹介>
変人ポーの人間力
もっと早く読んでいれば……!母国日本の未来を圧倒的スケールと独自哲学で綴る啓蒙書。テクノロジーの現代に必見の英知を凝縮した一冊。葉装家 稲荷重藏氏推薦!

変人ポーの平和論
世界80億人が必見!”それ”を維れ新めるにはこの本にあるような教育が必要だ。教育は、全てである。 郷士坂本家十代目 坂本匡弘氏推薦!

全国の書店、Amazon、Kindleにて好評発売中!

『変人ポーの人間力』『変人ポーの平和論』二冊同時出版をしたその理由とは!?
別書『人間力』はこれからの時代における自己啓発がテーマとなる。具体的にはテクノロジーとグローバル社会においての“超実践的”自己啓発本で、本書『平和論』 はその“超具体的”方法論の一つをまとめた内容となっており、両書は“対”になっていることが特徴だ。そしてこれは“知識”と“知恵”の対のことであるとも言えよう。つまり、知識の『人間力』、知恵の『平和論』ということにもなり、どちらか一方が欠けてもその魅力は半減してしまう。

ここで知識と知恵の違いについては、変人ポーの言葉をそのまま引用する。

「知識はあくまで知識だ。知識は行動を伴うことにより知恵となる。そして、この知恵は答そのものだ」

よって書籍『人間力』だけでは単なる自己啓発本に過ぎず、これでは従来の自己啓発本とともに単なる知識で終わってしまうこととなる。書籍『人間力』は、知恵の『平和論』という背景があってより現実的な哲学として完成する。

また書籍『平和論』だけでは机上の空論、あるいは“事実と意見の違い”もわからぬままに誤解され兼ねない。書籍『平和論』は、知識の『人間力』という裏付けがあってはじめて現実的な方法論となる。

本書を読み終える時にはこの意義が本当の意味で理解していただけることを祈念しつつ、ここに紡いでいく。

<『変人ポーの平和論』はじめにより抜粋>

 

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