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思考力がある人とない人の違い|タイの変人ポーにインタビュー

2023年3月11日 配信
思考力がある人とない人の違い|タイの変人ポーにインタビュー

変人ポー/右から三番目(撮影:京都祇園龍馬会)

タイ在住のサムライを自称する変人ポー。タイ山岳少数民族アカ族・村長の娘と結婚、一男一女をもうける。2022年3月に幻冬舎より二冊同時出版をした『変人ポーの人間力』では独自の哲学を展開し、『変人ポーの平和論』では千年計画での世界平和を本気で考える。この連載では「人生たったの一度きりだから…」と豪語する彼の哲学を深堀りしてみる。(インタビュアー:梅田 隼人) 



変人ポーの思考力

私は新鮮なインタビューを追求するため、あえて変人ポーの著書は読まないようにしている。今回はこれまでのインタビューの中で一番多く出てきたと思われる「思考」について深掘りしてみた。

 

思考力がある人とない人の違い

梅:変人ポーは思考の力を絶対的に信じていると思います。著書『人間力』の中でもはじめに思考力を挙げていますが、この思考力がある人とない人では、どのような違いがあると言えますか?

変:鋭い質問をありがとうございます。まず、思考力がある人とない人は、話をすればすぐにわかります。端的に言うと思考力ある人との会話は建設的で、思考力がない人との会話は非建設的で話が一向に進みません。人間の脳は成人以降、それを使わなければ退化すると言われてますから、この思考を使わない人は思考の筋肉がついてないと言うか…本当にすぐわかるものです。

梅:具体例を出してください。

変:例えば新しい案を打ち出した時に、思考力がない人には非難や批判、あるいは沈黙、日和見といった反応しか返ってきません。その内容がどのようなものであれ、挑戦する気概というものが失せているんです。その為、その新しい物事について「健全に思考する」ことができないので、話していても楽しい会話とはなりません。
一方、思考力のある人とはワクワクするものです。きちんと「思考された」会話となるので、それは建設的です。新しい案に賛同する・しないに関わらず、それは気持ちのいい会話です。

 

思考力の正体

梅:なるほど。そのように建設的か、非建設的かの会話にわかれるんですね。しかし、まだ何かこう、ピンと来ていないんですが、例えば「思考された」会話とはどのようなことを言うのでしょう?

変:常識や慣習、ネットニュース、あるいは自分(聞き手)のものさしといった杓子定規が基準の会話ではなく、基準をまず話し手に置き、その上で自分の意見を思い考えることのできる人の会話と言えましょう。

梅:そうか、思考しないでどうやって会話するのかと思ったら、そういうものが基準となっていたんですね。たしかに、常識や慣習、あとそれから本当かどうかもわからないネットニュースなどを基準にすれば、たしかに思考しないでもすみそうなものですね。

変:では、ひと言でまとめましょう。思考力のある人というのは、「思考の力を知る人」のことです。

梅:“知る”だけでいいんですか?いつも言われるように「知っているだけでは意味がない。行動に移さないと意味がない」という締めに慣れていますので違和感があるんですが。

変:真に思考の力を知る人は、行動が伴うものです。思考力とは、それだけの力です。逆に、思考の力を知るも、行動に移せてない人というのは結局、思考の力を知っていたとしても「正しく理解していない」ということです。すなわち、本人はそのつもりでも、それは知らないのと同じことです。

変人ポー
本名:苅部俊雄
1978年、神奈川県生まれ。専門学校神田外語学院(KIFL)卒業。2002年に初めて来タイ、タイ在住歴は合計で14年。2000~2015年までの下積み時代には27回転職、26回引越、5ヶ国に住み、5社の起業を経て現在に至る。2010年、NPO法人日本PR(東京都)理事長。2017年、一般社団法人全国龍馬社中第189番加盟タイ龍馬会会長。2022年、『変人ポーの人間力』『変人ポーの平和論』(共に幻冬舎)を二冊同時出版。2023年、プーケット移住に伴い隠居。

<内容紹介>
変人ポーの人間力
もっと早く読んでいれば……!母国日本の未来を圧倒的スケールと独自哲学で綴る啓蒙書。テクノロジーの現代に必見の英知を凝縮した一冊。葉装家 稲荷重藏氏推薦!

変人ポーの平和論
世界80億人が必見!”それ”を維れ新めるにはこの本にあるような教育が必要だ。教育は、全てである。 郷士坂本家十代目 坂本匡弘氏推薦!

全国の書店、Amazon、Kindleにて好評発売中!

『変人ポーの人間力』『変人ポーの平和論』二冊同時出版をしたその理由とは!?
別書『人間力』はこれからの時代における自己啓発がテーマとなる。具体的にはテクノロジーとグローバル社会においての“超実践的”自己啓発本で、本書『平和論』 はその“超具体的”方法論の一つをまとめた内容となっており、両書は“対”になっていることが特徴だ。そしてこれは“知識”と“知恵”の対のことであるとも言えよう。つまり、知識の『人間力』、知恵の『平和論』ということにもなり、どちらか一方が欠けてもその魅力は半減してしまう。

ここで知識と知恵の違いについては、変人ポーの言葉をそのまま引用する。

「知識はあくまで知識だ。知識は行動を伴うことにより知恵となる。そして、この知恵は答そのものだ」

よって書籍『人間力』だけでは単なる自己啓発本に過ぎず、これでは従来の自己啓発本とともに単なる知識で終わってしまうこととなる。書籍『人間力』は、知恵の『平和論』という背景があってより現実的な哲学として完成する。

また書籍『平和論』だけでは机上の空論、あるいは“事実と意見の違い”もわからぬままに誤解され兼ねない。書籍『平和論』は、知識の『人間力』という裏付けがあってはじめて現実的な方法論となる。

本書を読み終える時にはこの意義が本当の意味で理解していただけることを祈念しつつ、ここに紡いでいく。

<『変人ポーの平和論』はじめにより抜粋>

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